取材･文○早川舞
Text by HAYAKAWA MAI

前編より続く

――なんかすっごくﾊｰﾄﾞｺｱな話になってきましたが……。

もともとｺﾞｼｯｸｶﾙﾁｬｰとか、ｱﾒﾘｶの大量殺人鬼の話とか、FBIやﾌﾟﾛﾌｧｲﾘﾝｸﾞの世界が好きで、そういうことを考えるようになったんですよ。だから厳密に言うとSMとは関係ないのかなって思ってますけど……あ、けど、道具でいえばﾑﾁは使ってみたいと思いますね。

――ただのﾑﾁじゃない、鉄の鋲が付いたﾑﾁとか?(笑)

それ、いいですねｰ! それでｶﾞﾘｶﾞﾘの人を責めてみたいです。皮が削げて、肉が出てきて、骨まで見えてきちゃったりしたら面白そうじゃないですか。それと、鎖にも興味があります。鎖で殴って肉片を飛び散らせてみたい。

――私、鎖は拘束するものだと思ってました……。かなりﾊｰﾄﾞな流血系がお好きなんですね。

そうですね。四肢切断とか刻むとかいう言葉を聞くとｿﾞｸｿﾞｸします。あとは人体改造とかにも興味があります。

――疑問なんですが、目的はそういう行為自体なんですか? それともそうすることで強化される関係性ですか?

どういうことでしょう?

――例えば支配するにしても、四肢切断を施して逃亡不可能にすることによって、より強固な支配関係が築けるわけですよね。私たちSMに携わっている人間は、そちらにより重点を置いているんですが、SM自体にはあまり興味がないとおっしゃっているし、どっちなんだろうと思って。

行為自体がまず好きですが、そのあとにくる病的な関係性というのにも確かに憧れはあります。私みたいにどっちも好きという人がいたらいいんですけど……。

(｢ｽﾅｲﾊﾟｰEVE｣vol.20より再録)