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人間10人いれば、その風貌も性格も10通りあるように、一口にM男性といってもそのSM観、M嗜好は千差万別。マゾヒストとしてそれぞれが様々な思いを持ち、SMプレイにその人生の一部(あるいは全部?)を捧げている。
今回この連載にご登場願った「シッコスキー」さんは、SM愛好家ではない。Mプレイに対しては嗜好も興味もない男性である。彼が求めるものはただ一つ、女性のオシッコを飲むこと。ただ、彼の場合、SM雑誌がそのきっかけを担っていたという。 |
★ソープランドで初飲み ここで彼が行ったのはSMクラブではなく、千葉栄町のソープランドだった(当時はまだトルコかな)。 「SMクラブは恐かったんですよ。オシッコを飲んだこともない未経験者がSMクラブに行って怒られて、ムチで叩かれたり、ロウソクを垂らされたらどうしようと思うじゃないですか。僕は恐いのとか痛いのとか苦しいのとか大の苦手ですから(笑)」 この時、シッコスキーさんはまだ童貞でもあった。オシッコが飲みたくて、童貞を捨てたようなもんである。 「そっち方面は奥手だったんですね。でも、なかなかいいオシッコの相手が見つからなかった。最初から僕は誰でもいいというわけじゃなくて、オシッコを飲むなら、自分が納得できる相手じゃなきゃイヤだったんです」 童貞を捨てるのとはワケが違うのだ。 「たぶん10回以上行ったと思うんですけど、ようやく『このコなら』という相手に出会えました。でも、すぐに切り出すわけにもいかず、何度も通って、少しずつ少しずつ話して様子を見ていくわけですよ。今となってはその過程も楽しかったと言えますけど、当時は必死ですよ。と、ある時、彼女が『飲んでみる?』って言ってくれたんですね。嬉しかったですねえ」 ――それは彼女も興味を抱くようになったから?それとも信頼関係ができて、この人だったら飲ませていいと思ったから? 「それは信頼関係でしょう。そこがまたいいんですよ。店の女の子たちには『こんなヘンな客がいる』って言っていたかもしれませんけど、オシッコを飲ませるなんて普通は誰にも言えないし、信頼関係がないとやろうと思いませんよね」 ――その後、尿療法なんてものが出てきて、オシッコは体に悪くないという話が広まったけど、当時はそんなことは知らなかったわけですよね。 「知らないですよ。でも、体に悪いんじゃないかとか、病気になるんじゃないかとか、そんなことは全く考えませんでしたね。セックスをする時に性病のことを考えないのと一緒でしょう」 それから彼は月に1回から2回、彼女のところに通い始め、当初はコップに入れて飲むだけだったが、やがては直飲みも体験。そこに快楽があるわけではないにせよ、彼女もシッコスキーさんの願望を叶えるべく、いろいろな格好で飲ませてくれたり、朝一のオシッコを持ってきてくれるようにまでなった。 第3回に続く(「スナイパーEVE」vol.6より再録/2002年8月頃取材) |
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