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0302当世マゾヒスト列伝

マゾヒストとして生きる道を選択した男たちの物語 M男性におくる珠玉の電脳活字ワールド

聖水拝受に人生をかける「シッコスキー」さんの巻 第4回
11.03 14:30更新

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文●松沢呉一
TextbyMatsuzawaKureichi

人間10人いれば、その風貌も性格も10通りあるように、一口にM男性といってもそのSM観、M嗜好は千差万別。マゾヒストとしてそれぞれが様々な思いを持ち、SMプレイにその人生の一部(あるいは全部?)を捧げている。
今回この連載にご登場願った「シッコスキー」さんは、SM愛好家ではない。Mプレイに対しては嗜好も興味もない男性である。彼が求めるものはただ一つ、女性のオシッコを飲むこと。ただ、彼の場合、SM雑誌がそのきっかけを担っていたという。

★直飲みに対するこだわり

相手がその場にいなくても、女性が出したオシッコさえあれば満足できる人もいるが、シッコスキーさんは直飲みにこだわりがあって、オシッコそのものが好きというわけではない。

「最初のうちは、好奇心で、いろんなことをしてみましたよ。オロナミンCの瓶に入れて電車の中で飲んでみたり(笑)。週刊誌にオシッコの通販をやっているところがあるって出ていて電話してみたり。たぶんブルセラの走りだと思うんですけど、京都の私鉄のなんとかという駅まで来てくれれば直接手渡しをしてくれるというので、わざわざ京都まで行ったこともあります。200ccのボトルに入っていて、2千円だったかな。髪の毛が長くてテニスをやっている20歳とかって説明がボトルに書いてあって、駅のホームで一気飲みしましたよ」

――中味はオッサンのオシッコでは?(笑)

「よくそういうことを言われるんだけど、そう思ったら負けです(笑)。だって、オッサンのオシッコかもって思いながら飲んだらバカじゃないですか。髪の毛が長くてテニスをやっている20歳のかわいい女の子のオシッコだと信じて飲めばいいんです。想像力の勝負ですからね。でも、電話の対応にすごく誠意があって、たぶん本当だろうって思わせるものがありましたよ」

しかし、現在、シッコスキーさんは、こういう形でのオシッコ飲みには興味はない。

「その後、都内のブルセラショップでも写真つきのオシッコを売ったりしてましたけど、高いじゃないですか。だったら直飲みした方がいい。前は便漕の中に入ればオシッコを飲めるんじゃないかなんて妄想をしたこともありますけど、なかなか実現できなかったために、妄想していたんですよね。直飲みができるようになってからは、一滴も漏らさず飲めた方がいいに決まってます。一時は雑誌もよく買っていたんですけど、放尿とか、お漏らしの写真を見ても、『ああ、もったいない。飲めばいいじゃん』って思ってしまう(笑)」

ノイズがなくなって、いよいよピュアなオシッコマニアになったとも言えそうだ。

「よく同類の人に聞くと、だんだん贅沢になるとも言いますね。最初は誰でもいいのが、だんだん高いレベルを求めるようになるって。僕の場合は、最初から誰でもいいというわけではなかったんですけど、一滴も漏らさずにたくさん飲むという点については徹底するようになっているかもしれません」

第5回に続く(「スナイパーEVE」vol.6より再録/2002年8月頃取材)





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