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0302当世マゾヒスト列伝

マゾヒストとして生きる道を選択した男たちの物語 M男性におくる珠玉の電脳活字ワールド

女性のための馬になりたい「馬之介」さんの巻 第7回
01.12 14:30更新

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文●松沢呉一
Text by Matsuzawa Kureichi

人間10人いれば、その風貌も性格も10通りあるように、一口にM男性といってもそのSM観、M嗜好は千差万別。マゾヒストとしてそれぞれが様々な思いを持ち、SMプレイにその人生の一部(あるいは全部?)を捧げている。
今回のゲストは、少年時代に見た西部劇に影響を受け、人間馬になることを夢見続けてきた「馬之介」さん。自作の拘束具などを披露してもらいながら、氏のSM人生について熱く語ったいただきました。

★衰えぬSMへの好奇心

――馬とブーツという嗜好は小学校の時から変わらない。昔の『風俗奇譚』だと、孤立した人達が仲間探しをしていたりしますよね。馬については、仲間が見つかっていないのは昔と同じ?

「ああ、そうですね。僕の周りには一人もいない。日本にもいるという話は聞いてますけど、会ったことはありません。結局、最初に僕の中で世界はできあがっていて、あとになって雑誌でそれを確認しただけなんです。あの頃から何も変わっていないと思いますよ」

――ここまで極めると、やり残したことってあるんですか?

「いきつくところまでいっちゃったんで、あとは、どんな世界があるのかなって興味ですよね。ものすごくSMは幅広いから、まだ知らないことがいっぱいあると思うんですよ。パーティに行っても、馬具をつけているから、目立っちゃって、いろいろ声をかけてくれてね。声をかけてくれた人がどういう感性をもって、どういう考えをしているのかを話すのは今も面白いですよね」

好奇心はまだまだ衰えていない馬之介さんである。

このあと、店の中で馬具をつけてもらったのだが、店の女の子たちが次々と乗りたがる。

「みんな興味がある。乗ると、みんな楽しそうな同じ顔になるんです。ただ、体重制限があって、65キロまでです(笑)」

――その重みがいい?

「そうですね}

――それは圧迫系のプレイとは違う?

「違いますね。他の何かとは比較することが難しい」

何がどういいのか聞いたところで、その価値観を共有している人間じゃないとわかるはずもない。聞くだけ無駄であった。それよりも、女の子たちを乗せて疾走する馬之介さんの凛々しい姿の方が遙かにこのプレイの楽しさを物語っていた。この勇姿をチェコで披露できる日を楽しみにしたい。

この項終了(「スナイパーEVE」vol.2より再録/2001年8月頃取材)





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