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▼ 特選AVレビュー『昼下がりの主婦たち (FAプロ)』

監督: 濱竜二
発売日:2011年01月
品番:RHTS-012
収録時間:140分
定価: 2,980
メーカー:FAプロ

文=遠藤遊佐


あれ、なんかいつも私が観てるFA作品とは違う雰囲気。泥臭くないというか、あっさり味というか......。
と思ったら、本作はヘンリー塚本監督の懐刀・濱竜二監督によるものなんですね。なるほど納得。
欲求不満の人妻を描いてるのは同じだし、出ている女優のタイプや設定もどことなく似てる。でもやっぱり作風はどことなく違うんですよ。

本作に登場するのは、人妻だったりお堅い職業に就いていたりして手放しで性を謳歌できない妙齢の女たち。4話オムニバスなんですが、どれもまったく違う設定でなかなか凝ったエピソードになっています。

まず一話目は、夫とのセックスに満足できない若妻がグループセックスの会に参加する【夫の居ぬ間に】。
近所の奥さんたちがゴミ捨て場で「ねえ、聞いて。うちの亭主のセックスったら3分よ!」なんて下品な話をしているのを見ても「私は幸せですよ」と強がっている主人公。
しかしお節介な隣の奥さんに誘われ、ついに「人妻わくわくサークル」なるところから来た男たちと、2人揃って白昼セックスに及んでしまいます。

面白いのは、隣の奥さんがなぜかペニバン片手に家に押しかけてくるシーン。
「夫一人のセックスで満足する女なんて存在しないのよ!」「諦めないで、女であることを......」なんてケレン味たっぷりのセリフを吐き、ペニバンフェラさせて主人公を説得するんですよ。おまけにやってきた男達は、夫よりもだいぶ見劣りのするチンケな男。
でも、性欲にさいなまれて切羽詰まった女なんてこんなものなのかなとも思ってみたり。

二話目は、夫の目を盗んで竿師の元に通い、緊縛セックスに身をやつす人妻が主人公の【夫へのあてつけか!?】。
抱かれるために白昼からいそいそと男の家を訪ねる女。「愛してるか」「愛してるわ」と言いつつまぐわったすぐ後には、また歩いて家へと帰っていく。その姿が哀しくもドラマティック。

三話目は、催眠療法にかかりに行ったベテラン女教師が、エロ催眠術師の手で催眠セックスに目覚めてしまう【催眠SEXで再開発!!】。
個人的にはこの話が一番エロかった。なんといっても、女教師の抑圧されてる感じがいやらしいんですよね。
催眠術をかけられ「さあ、自分の壁を突き破って......!」と言われると、なぜか野外オナニーしている自分を思い浮かべてしまったり、手で作った穴をグチュグチュ愛撫されてイッちゃったり。

その後は、両手拘束&ボールギャグというスタイルで催眠術師とズコズコハメまくり、ヒイヒイ大声をあげて痴態を晒します。夢か現実かわからない不思議な一本。
そこそこ年いってそうなのに、貧乳でパイパンなのも業が深そうで卑猥です。

そして最後の四話目は、殺人で刑務所に入っていた男が久しぶりに帰ってきた日のことを描いた【13年待ちました】。
いつもは着ないワンピースに身を包み念入りに化粧して夫を待つ妻。懲役中に成長して女子校生になった娘は、そんな母親をほほえましい気持ちで見つめる......という、AVにはあんまりないようなイイ話です。
ただ残念だったのは、しみじみしすぎて肝心のカラミの印象が薄くなっちゃったこと。再会した夫婦だけじゃなくピチピチな娘と彼氏のセックスもあったのに......。うーん、エロってなかなか難しいもんです。

とはいえ、一本にこれだけ独特なストーリーを詰め込めるのはさすが。他にも作り込んだ作品をいろいろと撮っているようなので、興味のわいた方は是非どうぞ。


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