監督：ターボ向後
発売日：2012年5月4日
品番：HODV-20766
収録時間：120分
定価：2940円
メーカー：h.m.p

文＝遠藤遊佐

ロリータ物って好きなんだけど、時々怖い。
「たとえフィクションでも近親相姦はタブーだ」なんて思ってるわけじゃないし、AVに出てくる女の子はオッパイ小さくてもちゃんと大人なんだってわかってる。でも、そんな理屈が吹き飛んでしまうような何かを、生理的に感じ取ってしまうときがある。
本作は、まさしくそんな1本であります。

まずオープニングは、箱に入ったアヒル口の女の子のイメージシーン。小林麻里ちゃんはキュートとか無垢って言葉がぴったりのかわいこちゃんで、一見単体アイドルのデビュー作みたいに見えます。でもポワーンと萌えていると、開いたアソコにタンポンを突っ込まれたり、2人の男にサンドイッチにされて半泣き顔で喘いだりなんて淫靡なシーンが次々挿入されて、平和な気持ちを一気に裏切られます。
うう、こんなセックスなんてしそうにない子が、こんな卑猥なことを......！
初っ端からギャップに打ちのめされて、背徳感MAXですよ。1人の女の子の中に「オリーブ」と「ニャン2倶楽部」が同居してるようなもんですからね。

内容は「誰にも言わないで」ってタイトルの通り、ロリ少女・麻里ちゃんの誰にも知られたくないHな秘密を一つずつ描いていくスタイル。その中にもちょっとした伏線があったりして、最後まで観ると少女の持ついろんな顔、いろんなエロスが見えてくるって寸法です。

まず1つ目は、"お兄ちゃんと過ごす内緒の日曜日"。
お母さんがいない日曜日、小動物みたいなかわいいつなぎを着て大好きなお兄ちゃんを起こしにいく麻里ちゃん。しかし、ギラついたお兄ちゃんは彼女を見るとタンポンを取り出し、いたいけなアソコをイタズラ。
「麻里にしっぽが生えたよ......」なんつって、タンポンの紐をツンツン引っ張ったり、デカチンを咥えさせたり。兄妹なのにベタベタしまくります。

そして2つ目は"お兄ちゃんには内緒"。
なぜか学校の先生（おぎやはぎ小木似のおっさん）に、お兄ちゃんとHなことしてる写真を撮られてしまった麻里ちゃん。
放課後の保健室に呼び出され「こんなことみんなに知られたら大変だぞ。大好きなお兄ちゃんを救えるのはお前だけなんだからな」という理屈で、またもやイタズラされてしまいます。
定規でクリの大きさを計ったり、アソコの中に入れたボタンをハリガタで押して問題に答えるエロ・イングリッシュ・クイズをさせられたり......。タンポンもそうだけど、ヒヒ爺みたいな小物使いは「これぞイタズラ」って感じ。
そして遂にはベッドに寝ているお兄ちゃんの横で、先生にヤラれてヨガっちゃう（なんで学校の保健室にお兄ちゃんがいるのかは謎！）。

3つ目は"お兄ちゃんと内緒の遊び"。
食事中、テーブルの下でアソコを触ってくるお兄ちゃん。いやあ、もう近親相姦一直線ですねえ。食後はキッチンでジャムやトマトにまみれ、臆面もなくハメまくります。
兄妹なのにベタベタ仲良しな感じが気持ち悪くて、絶妙にエロい。

そして最後の秘密"お父さんには内緒"では、これまで出てこなかったダンディな「お父さん」が登場。
「お父さんは大大大大好きだけど、あの女（再婚相手？）は大大大大嫌い！」な麻里ちゃんが、無邪気な顔してお父さんを誘惑。少女のエロさと残酷さを丸出しにします。そしてラストは......。結末は書きませんが、やっぱりロリータって怖いと思ってしまいました。

おしゃれでキュートな少女と、お兄ちゃんや先生にイタズラされて感じる淫乱少女と、笑って男を破滅させるしたたかな少女。こんなふうに女の子のいろんな部分をまるごと描く
監督は誰かと思って調べてみたら、ターボ向後監督でした。なるほど納得。
オシャレエロス漂う「ちんかめ」風のパッケージ写真に惹かれて軽い気持ちで再生ボタンを押すと、痛い目見るかもしれませんよ。