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▼ 特選AVレビュー『マニア夫婦の家畜令嬢2(シネマジック)』

監督: 魁
発売日:2013年3月19日
品番: CMC-115
収録時間:110分
定価:4,980円(税込)
メーカー:シネマジック

文=まな


AV監督として数々のSM作品を手がけ、縛師としても活動されている魁監督の作品。
SMマニアの中年夫婦に調教される令嬢役を演じるのは、早瀬めぐ。
綾瀬はるか似の美少女で、長い黒髪に純白のワンピースがよく似合う、絵に描いたような清純派なルックスです。
そんな彼女が、変態夫婦が営む車工場へ客として訪れたばかりに、拉致・監禁され奴隷犬として調教されてしまうというストーリー。
このドラマ部分が、本物の町工場と思われる場所でしっかりロケ撮影されていて、台詞一切なしで映像だけで見せるという、本格的なドラマ演出になっています。
まずクロロホルムを嗅がせて眠らせためぐを工場の床に寝かせ、少しずつ服を脱がせながら足のニオイを嗅いだり、足の指をしゃぶったり、とまるでめぐの下僕のように丁寧に全身愛撫をしていく夫。
ここで脱がせた服や下着をいちいちキレイに畳み、椅子の埃を手で払ってからその上へ置いていくという丁重さが、また不気味ですねぇ。
ようやくめぐが意識を取り戻すと、今度は麻布をかぶせて縛り上げられ、鉄棒に吊るされての全身愛撫。
先ほどまでの丁重な扱いから一転、下克上と言わんばかりの屈辱的な仕打ち。
最後は片足を上げた状態で柱にくくりつけられ、指マンでイカされてしまいます。
そこには物陰から恨めしそうに二人をじっと見つめる妻の姿が......。

場面は変わり、インスタントラーメンに卵を入れただけの簡素な食事を仏頂面で黙々と食べるという、すさんだ夫婦の食卓風景が映し出されます。
食事を終えた夫はシャベルを持って外出し、何やら地面を掘っている模様。
これらのドラマパートはプレイの間にちょくちょく挟まれ、やはりほぼ台詞はなし。
安直に台詞でストーリーを説明するのではなく、映像と音だけでドラマを演出することで全体の雰囲気がグッと締まっていますね。

次のパートでは、全裸のめぐに首輪と鎖をつけ、夫が犬を散歩させるようにその鎖を引き、四つん這いで工場の駐車場を歩かせます。
そして骨の形をした犬のおやつを投げて取りに行かせたり、チンチンのポーズを仕込んだり、ワンと鳴くように強要したり、といった屈辱的な奴隷犬調教が始まります。
直接的なエロは一切ないのですが、このネチネチとしたイヤな感じの調教シーンは、かえって鬼畜度高い感じがしますねぇ。
一通り調教し終わった後は工場へ戻り、布団が敷かれた和室でセックス。
布団の上でチンチンのポーズをさせたまま舌を出しっぱなしにさせ、そのままイラマチオしたり、バックから挿入したりするところに、犬調教プレイの醍醐味が感じられます。
最後はマングリ返しで挿入し、そのまま乳房に射精。
そしてこの光景もまたもや覗いている妻......。

その夜、隣で眠る夫を置いてそっと寝床を抜け出す妻。
縛られて横たわるめぐの前へ現われた妻は、夫との痴態について責め立てながら、彼女にクンニを強要し、レズプレイに突入。
そのまま乳首も舐めさせてから、ペニバンで後ろから突き回します。
この妻がまた、色白でほどよく肉がのった、とても美しい身体の持ち主なんですよねぇ。
筆者のようなムッチリ熟女好きとしては、むしろこちらの女優のほうがそそられます......。

それ以降は、拘束鼻フック状態で浣腸排泄、拘束ムチ打ち、ロウソク責めなど、それまでのドラマや犬奴隷設定をほぼ無視して、定番のSMプレイをこなしていきます。
パッケージ表が、ここでの拘束鼻フック浣腸排泄シーンから抜粋されているにも拘わらず、淡々とプレイを見せるだけだったので、正直ちょっと拍子抜けしました。
この定番SMプレイシーンよりも、その後の犬のエサ入れにラーメンを入れて犬食いさせるシーンのほうが、よっぽどイヤラシい感じがしましたねぇ。
定番のSMプレイだと、むしろちゃんと人間扱いしてあげてる感じがして、鬼畜度が低くなるというか......。

最後は妻とめぐを縛りあげ、まずは妻にイラマチオする夫。
ここにきてやっと夫との性行為にありつけた喜びからか、よだれをダラダラ流しながら嬉しそうにチンポをしゃぶる妻。
そして口内射精された妻が、そのままめぐに無理矢理ザーメンを口移し。
嫌がって吐き出すめぐに、またザーメンを口内に戻させ、レズキスを強要。

エンディングで、再び麻袋をかぶせられためぐは妻に外へ連れ出され、夫のシャベルが振りかざされた瞬間、物語は幕を閉じます。
夫が夜な夜なシャベルで穴を掘ってる時点で死亡フラグ立ちまくりだったので、ベタといえばベタな終わり方ではありますが、AVでここまでちゃんとサスペンス・ドラマとして成り立っている作品って、最近では特に珍しいですよね。
ここまでドラマをしっかり描こうとしている作品だからこそ、なおさら中盤の淡々としたSMシーンがもったいない気がしてきます。
今度はぜひ魁監督の、徹頭徹尾ドラマを描いた作品を観たいなぁと思いました。


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