文＝遠藤遊佐

“大きくていやらしい尻ならおまかせ!"の実録出版が、今度はなんと尻毛をフィーチャリング。尻への愛が高じるあまりってことなんでしょうが、いやあ、突き抜けているというか徹底しているというか……(笑)。
とにかく、この股間に亀の子だわしを挟んだかのような強烈なパッケージ写真、そして『尻毛』というタイトルには、従来までの美尻路線とは一味違うインパクトを感じずにはいられません。ここまできたか。いや、ここまできてしまったか!

見てのとおり、主演の瀬奈涼さんは清潔感あるショートヘアのセレブ風美人。なのに尻毛のモッサリ具合ときたら濃いなんてもんじゃ収まらない、こりゃもう実生活に影響をきたすレベルです。
AVに出演する女性は、たいてい接合部がよく見えるようにその部分の毛を処理してるもんですが、彼女の場合はそんなのどこ吹く風。小さいパンティ履いたら即ハミ毛、いやそれどころか毛が邪魔してアナルがよく見えないくらいなんであります。

しかし、内容を見てみてわかるのは、インパクトはすごいけれど、決して“尻毛マニア"だけをターゲットにしている作品ではないということ。
上品で優しそうなセレブ妻。でも服を脱がせてみたら雄々しい尻毛がたなびいてる。
白いお尻と漆黒の尻毛、上品と下品――。このギャップって、マニアならずとも絶対グッとくると思うんですよ。

まずは、実録作品ではおなじみのマスク姿の変態男に辱められる涼さん。
辱められるといっても強引にレイプされるんじゃなく、体中を舐められ匂いをクンクン嗅がれるだけなんですけど、彼女は「やめてぇ〜」と嫌悪感をあらわにします。なんてったってセレブ奥さまですからね。
半泣きで嫌がる姿に興奮したマスク男がスカートをめくると、そこにはTバックからモッサリとはみ出た漆黒の尻毛が。
「い、いやらしい……どうしてこんなことに!」
怯える奥様の尻を凝視し、夢中でオナニーする男。尻毛にからみつく白いザーメンがなんとも卑猥です。

もちろん、マイクロビキニで尻マッサージされたり、ホットパンツ姿でM男をイジメたりなんていう痴女系のカラミもいやらしい。
毛の擦れるジャリジャリという音、泡立つ愛液。毛の濃い女は情が濃いなんて言うけれど、顔騎やスマタ、オナニーなんていう定番のプレイも、尻毛が加わるとグッと生々しさが増してきます。

うーん、しかし彼女、ここまで濃い尻毛をどうして処理しないんでしょう。
もちろん恥毛の濃い薄いは性的イマジネーションを語る上での大きなポイントですが、処理してるかしてないか、してるならどの程度かってこともけっこう重要だったりしませんか。
まったく未処理だと「この子はまだそんなに人目を気にしてないウブな子なんだな」と思うし、パイパンの子だと「セックスのことばっか考えてるんだろうな。それとも彼氏にそられちゃったとか……」なんて思う。
アソコの周りはツルツルで全面だけちょっと残してるタイプだと「ああ、まさにAV仕様!」と思ってそれはそれで興奮しちゃいます。
でも、彼女みたいにオシャレな大人の女性が尻のほうまでモッサリ生やしてるっていうのは、あんまりないですよね。

ハメ撮り相手の男にスベスベの手足を褒められ「日々の努力よ♪」なんてすましてる涼さん。でも股間はジャングル。
「処理するなんて恥ずかしい」って思ってる箱入り奥様なんでしょうか。それとも尻毛の魅力をわかった上であえて伸ばしっぱなしにしてる知能犯?　

ああ、そんな余計なことを考えていたら、ますます興奮してきてしまいました。尻毛って深いなあ。