監督：K*WEST
発売日：2011年2月15日
品番：dwd-039
収録時間：132分
定価：3990円
メーカー：ドグマ

文＝遠藤遊佐

M男優やMっ気のある素人さんの自宅に、かわいこちゃんによる痴女プレイをお届けしようというドグマの人気企画シリーズ『宅配痴女』。
これまでにも何作か観たことがあるんですが、出てたのは妃乃ひかり、晶エリー、浜崎りおといった、精神的にもテクニック的にも「あー、エロい。痴女もバッチリできそう！」って感じの面々。私としては安心して観てられるって感じだったんですよね。
ところが、今回宅配痴女になる今村美穂ちゃんはというとまったくの未知数。
これまで出演作を見たことがなかったんで、どんな子なのかまったく読めない。さらに、見た目は『Cancan』かなんかに出てくるお嬢様風のかわいこちゃんなのに、キャピキャピしたところがまったくなくてあんまりエロさも感じません。

ところが、K＊WEST監督と1人目のM男さんの家に向かう道すがら、今日の撮影が痴女モノだと聞かされた美穂ちゃんは、
「知らなかった〜。もっと早く言ってくれれば、昨夜ワクワクしながら眠れたのに」
なんてことを言い出だします。
なんでも、今までは受け身の役ばかり。「痴女もやってみたい」とお願いしてもなかなかそういう仕事が来なかったんだとか（まあ、このルックスならそれもうなずけるんですけど）。

で、実際に痴女プレイに入ってみてびっくりしました。自分で「やってみたかった」と言うだけあって、M男の焦らし方もいじめ方もたいしたもの。いやあ、エロくないなんて言ってすみませんでした！
「いつもアナルでオナニーしてるからユルいんじゃないの？」とか「イッたら駄目よ。目を見て、我慢して！」なんてセリフまわしも、立て板に水で情感たっぷり、非常にいやらしい。プレイ前とはまるで別人です。

今回、美穂ちゃんがお宅訪問したのは、母親と一軒家で同居中の中年M男くんと、乳首責め好きの若いM男くんと、ハイソなマンションに住む体重40キロくらいのガリガリM男くんの3人。
プレイとしては後の2人のほうが断然エロいんですが、インパクトの強いのはなんといっても1人目の男性でしょうね。
よくこんな家探してきたなと思うくらいの古い木造一軒家で、母親と2人暮らし。イイ人だけど気が弱そうで、オナニーのときには女物のパンティを穿いてる変態。いかにもAVとオナニーだけが趣味といった感じの心優しいドM男です。
この日は母親が買い物に出かけた留守に撮影していたらしいんですが、マイペースの美穂ちゃんはM男くんのイカ臭い自室から戸棚の中までいろんな場所を傍若無人に覗いて回り、女物のパンティを穿かせて喜んだり、玄関先で羞恥プレイのようにいじめたり。ちょっとした台風のように無邪気にガンガン責めまくります。

M男くんの性癖に合わせてペニバンでアナルを掘り、騎乗位で腰をクイクイ動かしながら「イッちゃうイッちゃう！」と狂乱する男を骨抜きにしちゃう。
うーん、受け身しかやったことないとか言いながら、結構天然の痴女なのでは……。

あと、お宅訪問なのに主観シーンが多くて見やすいのも嬉しいところ。
ロケのお宅訪問って“リアルだけど映像はいまいち”ってイメージがあったんですが、本作は女の子のお目々キラキラの可愛い表情もバッチリ撮れてて、そのへんも大変満足しました。
しかし美穂ちゃん、これだけの痴女っぷりを見せてくれるのにこれまで受け身ばかりだったなんて、ちょっと信じられませんねえ。断然、他の作品も観てみたくなりました。