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▼ 特選AVレビュー『淫語カウンセラー 細川まり先生 -(ドグマ)』
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監督:ビーバップ・みのる
発売日:2011年7月15日
品番:ddb-167
収録時間: 135分 
定価:3,990円
メーカー:ドグマ

文=淫語魔 



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この作品は淫語もさることながら、細川まりのムチムチ具合がものすごいことになっています。パツパツのミニスカワンピースにボーンと出ている太ももがボリューム感たっぷり。その肉感的な体をさらにくねらせながら、M男たちにせまっていきます。彼女の姿態を見ているだけでムワっとした熱気が画面から伝わってくるようです。
カウンセラーということもあってか黒縁の眼鏡をしているのですが、インテリ臭よりもその眼鏡の奥のイタズラそうな瞳のせいで、より妖しい雰囲気をただよわせています。
いやとにかくこの人エロいです。
声も軽くドスが効いていて響きます。顔を近づけてニヤっと笑い、長めの舌を口からちょろちょろ泳がしたり、急に股を開いたまま蹲踞(そんきょ)したりと、おそらくどうすれば自分がエロく見えるかよくわかっている人のように思えます。

冒頭、淫語カウンセラー・細川ゆりがカメラ目線で語りかけます。

「はじめまして。担当医の細川と申します。本日はあなた様の深層に眠っている、もう一人の自分を探し出し、もう一人の自分とあなた様が向き合うお手伝いをさせていただきます。あらぁ、緊張なさっているんですか? アハっ、いいですよぉ。
他者への従属という名の精神解放が、あなた様の心を支配し、崇高なる精神への陶酔により生み出される歓喜の波動が、あなた様の心を包み込んだときに見える、あなた様の偽らざる、ありのままの、自由と悦楽の世界を見届けさせていただきます。
それではカウンセリングをはじめましょう」

このあと文字画面が入り、それぞれの患者さんの悩みとそれに対する治療方法が明示されます。

たとえば最初の菊林勇樹さんという患者さんの場合、「菊林さんは、2年前に会社をリストラさりたショックで無気力になり、それから彼女が出来たこともなく、友達づきあいもせず、最近では、オナニーで気持ち良さを感じることもない程に無気力になったそうです」と黒地に白抜きの文字画面で説明が入り、その治療方法として「ペニスへの直接的な接触及び刺激を与えずに言葉による誘導で菊林さんの興奮を誘発する」と続きます。

そして菊林さんが登場するわけですが、この治療方法にある通り、最後まで直接的には菊林さんのチンコに触れません。淫語を口走りながらチンコのそばに顔を寄せて舌なめずりしたり、フーっ、フーっと息を吹きかけたりします。そのときの格好はウンコ座り。でも細川さんがやるとあまり下品に感じないから不思議です。

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その後もオッパイを出してチンコを挟む素振りを見せますが、あくまでチンコのそばでパイズリをする真似だけです。患者は決して触れられることのないチンコを自らしごき、細川先生の挑発を眺めるだけです。ただし細川先生はチンコ以外なら患者さんの体に触れたりします。患者の乳首をいじってよがらせたり、センズリしている患者の手をつかんでそのまま間接的にチンコをシゴいたりします。

そして言葉の誘導です。

「変態チンポ、変態チンポ気持ちいいんだ。ねぇ、いっしょにこの変態チンポ、私がこいてるんだけど。ねぇ。ねぇ、ねぇ。こうやって力入れるんじゃないの、チンポって。根元から、根元からガッツリ握って。上下に、上下にスライドするんじゃないの、ねぇ。ううん? 気持ちいい? ああ、チンポの皮がこすれて気持ちいいの? ああん、チンポの皮がこすれてきもちくてごめんなさい」

ここでは患者に「ごめんなさい」という言葉を強要します。

「ほらぁ、勝手に私のスカートの中に入ってぶっこいて、ごめんなさい」
「届かなくて、ごめんなさい。チンポが淫乱すぎてごめんなさい」
「勝手に見たいと思ったことをごめんなさーい」
「もっとオマンコ欲しがってぶっこいててごめんなさい」

つぎつぎと繰り出される淫語強要に菊林さんはなされるがままひたすら謝ります。
そうしているうちにとうとう自分から発射。これで菊林さんの悩みであったオナニーによる快楽を再び取り戻すことができたわけです。

「内気な(菊林)勇樹さん。すごく心解放して、いい顔してましたよ。心から解放できたんじゃないですか。これで治療を終わります」

他の2つは「アナルへの刺激及び女性化させることで加藤さんの理性を破壊させ、興奮を誘発させる」という診療でぺニバンで男のアナルを犯し、本番。「焦らしと寸止めをすることで、射精への渇望を促す」診療では寸止めを繰り返しながら言葉責めで挑発します。最後は騎乗位本番。
「淫語カウンセラー」ということで、淫語などを使った言葉による心の解放をうまく扱っていて、監督のやりたいことがストレートに伝わってきた良作だと思います。

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ただし見ていて気になるところがないわけでもありません。
まず傾聴していて言葉の途中でカットが入り、尻切れトンボになっているところがありました。たとえば2つめのコーナーで、M男のお尻にアナルパールを挿し、四つん這いのまま歩かせるというところがあるのですが、「ああいやらしパクパクしちゃっ……」(0:57:36)というところで言葉が切れて、次のシーンに移ってしまっていました。
他にも言葉きっかけで始まるシーンがあるのですが、間が全然なく始まるのでびっくりしてしまいました。ダイアローグカットするときは、2コマぐらい余裕がほしいものです。
淫語ビデオでなければ気にならないのかもしれませんが、淫語好きの人間にとってみればこういう音声の扱いは気分がそがれます。映像で抜く人たちに置き換えれば乳ビデオなのにオッパイが見切れている感覚と同じです。

それとやや鼻息が気になります。1コーナーですと、0:17:50あたりから撮影者の興奮した荒い鼻息がずっとしています。撮影中、鼻息が入ってしまうのはしょうがないとしても、家庭の事情によりヘッドホンで視聴するしかないユーザーにとっては耳障り以外のなにものでもないので編集の時にうまく対処してほしいと思います。

それらの欠点があるにはありますが、構成としてはコーナーの順番も含め大変よくできています。それもこれも細川まりの怪演ぶりが実に見事でテンポもいい。
ここまで女優さんにやりきってもらうと惚れ惚れとしてしまいますよね。


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