文＝遠藤遊佐

恥ずかしながら、日々これだけAVを観ていても“巨乳=セックス好き"という短絡的なイメージを捨てられません。
ネットでオナネタを探すときには“巨乳"“爆乳"で検索してしまうし、レビュー用のサンプルを観るときもタイトルに“巨乳"って入っていると過剰に期待してしまいます。
でも実際のところ、これって私だけじゃなく世界の共通認識だと思うんですよ。だからこそオッパイの大きい女の子っていうのは、自分のデカパイを意識せずにいられないわけです。

本作に出てくる女子校生・奈央ちゃんもそんなタイプ。
ものすごい美少女でもギャルでもない、平凡でちょっと恥ずかしがり屋なファニーフェイスの女の子。でも制服を脱ぐとGカップ美巨乳&美味しそうなプリケツで、けっこうすごい。
いかにもエロエロなタイプじゃないところが、逆にそそります。女子校生っていう設定もあるんでしょうが、なんというか「今はウブだけど本気出したらすごいぞ!」みたいな伸びしろを感じるんですよね。

まず“チャプター1"では、男子のいやらしい視線や自分の中からわきあがる欲望に悩んだ奈央ちゃんが、保険の先生に性の相談。
明るい真昼間の保健室でTバックが食い込むムチムチボディをしっかり観察され、指マン・イラマチオ・激ピストンでイカされちゃいます。
AVでは定番の“接合部見せつけ騎乗位"なんかも披露してくれるものの、本気度でいえばまだ序の口。ここは奈央ちゃんの若くてエロい体を思う存分堪能するところであります。

そして“チャプター2"&“チャプター3"へ。ここではノーブラ体操服で3Pしたり、教室でオシッコ漏らしてしまった罰に先生にフェラ&パイズリ奉仕を強要されたりと、過激プレイを体験。
最初は形のいい美乳を左右から吸われても照れたように笑っていた奈央ちゃんだけど、おっきくなったチンポでペシペシとビンタされると徐々に目がトロンとしてきて、M女の片鱗をのぞかせ始める。

そしてラストの“チャプター4"は、Hな生活指導。M女製造機・ゴールドマン監督のハメ撮りでいよいよM女の本性を爆発させます。
マイクロビキニに首輪という卑猥な姿で、巨乳を思いっきり叩かれ半泣きになる奈央ちゃん。

「恋人はこんなことしてるの知ってるの?」
「知らないと思う……」
「こういうの好きなんだろ?　ヘンタイ女!」

後ろ手で縛られたまま「嬉しい……」とジュブジュブフェラチオする顔は、冒頭とは違った切羽詰った感じ。
お口でザーメンを受けた後も、飽くことなく電マオナニーを続ける姿はもうすっかりドスケベ女です。

以前にレビューした『PERFECT DOLL あい』も同じようなつくりだったけど、毛色の違うチャプターを重ねていくことによって女の子のエロさを露にしていく構成はやっぱりナイス。
“体はいやらしいけどセックスは普通な子"が、2時間後には“体がいやらしいうえにドMな変態娘"になっている。
これは変化か、成長か。それとも化けの皮が剥がれただけ……?
いずれにしても、この落差がエロいんですよ。最初から淫乱っていうよりも女の子のリアルな姿を見てるみたいでグッとくる。
うーん、KENSAKU監督、なかなかの知能犯です。

ただ、タイトルに『トランジスタグラマー』ってあるんだから、できればもう少し背の小ささが際立つような撮り方をして欲しかったかなあ。
個人的に“チビなのにイイ体"っていうアンバランスさは、かなり萌えポイントなので……。