監督:宇那月
発売日:2010年6月11日
品番:TMS-34
収録時間: 本編62分 メイキング31分
定価:10500円
メーカー:GIGA
文=淫語魔
この作品を見ていてあらためて思ったんですが、ウルトラマンシリーズって「女のウルトラマン」、すなわち「ウルトラウーマン」みたいなものはあまりいないんですね。「ウルトラの母」は有名ですけど所詮はチョイ役ですし、格闘シーンとなるとさらに稀少なこととなります。
でも女性のアクションシーンってだいたいはセクシーなものです。昔、放送していた女性アクションドラマの「プレイガール」や「チャーリーズエンジェル」なんて、子どもだった自分が観ていても妖艶な色気を感じました。
まあそもそもセックスシーンだって体当たりのアクションと言えなくもない。中にはアクロバティックな体位もありますしねぇ。感じているときの息づかいやあえぎもアクションで聞こえてくる嬌声とほとんど同じでしょう。
それでこの『巨大ヒロイン マリス』ですが、本編では女性の裸がでてきません。おっぱいポロリとかまったくない。たとえば正義の女性ヒロインが実は性欲が強くて毎日のオナニーはかかせないとか、そんなAVならではのお色気設定もない。ただふつうに怪獣や星人がでてきてマリスとのバトルを繰り広げます。
でもこれもいちおうAVですから、ただ戦っているところを撮っているわけではありません。よく見ていると妙に長回しをするショットがあります。それがいかにもって感じで、制作側から「ほら、ここ、エロいだろう」っていう声が今にも聞こえてきそうです。
たとえばマリスが戦っているときの体の部位をなめ回すショット。もちろんウェットスーツ(!)を着用した状態なので乳首や尻穴のたたずまいはわかりません。そもそもこの銀色に赤のラインのウエットスーツは、巨大ヒロインの肌という認識でいいんでしょうか?
作品の中で怪獣の鋭い爪がマリスの腹に突き刺さるシーンがあるのですが、これがスーツではなく巨大ヒロインの肌だと思えば、そこに突き立てられ、えぐられていく姿は女肉に対しての被虐的なエロスしとして受け取れます。そのほかオッパイやお尻のところでのしつこいクローズショットは、観ていくうちにだんだんと肉感的に見えてくるから不思議です。
ほかにもヒロインが顔を足蹴にされているシーンがあって、そこも長めに撮られているのですが、マリスはマスク(?)をかぶっているので怪獣に顔を踏みつけられても苦悶の表情を浮かべているかどうかまでは見ることができません。でもそれもそのうちなぜかマリスが苦しんでいるように見えてきたりします。
最後にグッタリとしたマリスを悪の星人が巨大になったままで性交するわけですが、ここでもスーツを脱がすことはしません。そのまま状態で正常位、後背位とマリスを貫いていきます。
面白いのは、このときいちおう股間部分にモザイク処理が施されています。だからといって星人のチンポもマリスのマンコも、さらに言えば抜き差ししているカットもありません。ただ腰と腰をくっつけてピストン運動をしているだけ。そこをモザイクがかる。
隠すモノなんてなにもないわけです。
こうなると性器が見えるからモザイクがかかるのか、モザイクがかかるからそれが性器なのかという話にもなってきます。
やはりこういうのは見える人には見えるエロスってことになるのでしょう。だからこそGIGAだともいえる。GIGA最高!
ただし自分としてはストーリー部分が残念です。そもそもウルトラシリーズは「空想特撮シリーズ」というのが正式な名称で、突然起こった怪奇事件の謎にせまるのが基本設定です。そういった面が弱すぎる。
怪獣が出てきたのでなんとなく戦って、結局はヒロインの甘さが仇になり最後はボロボロになって犯される。話としてはあまりにも単調です。それだけエロに特化しているということなのかもしれませんが、謎やトラブルがトラブルを呼ぶ要素があればより完璧なものになるだろうと思いました。
それ以外はさすがGIGAという感じで、擬斗、コスチューム、ジオラマ、特撮は本当に頑張っています。
なお、特典映像ではマリスになっていく桃井早苗さんの全裸シーンが拝めます。桃井さんがマリスのスーツを着るとき、ベビーパウダーを使うのですが、なぜか女性のスタッフがパフを使わずに手で直接塗るということをしています。桃井さんのキレイなオッパイが女性の手で白い粉をまぶされては揉み込まれていく。本編とは関係ありませんがなかなかの萌え映像でした。
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