登録日：2013年6月8日
品番：JSEX-01
再生時間：127分
メーカー：JADE

文＝まな

私がまだガッチガチの処女で、AVすらまったく観たことがなかったウブな少女時代。
その頃のオナニーのネタは、主に「他人の痴漢行為を覗き見する」妄想でした。
とは言っても、もちろん現実の痴漢は気持ち悪いし絶対に許せないので、あくまでも妄想の話なのですが、「自分は安全圏に身を置いて、そこから他人の痴漢行為を盗み見たい」というどうしようもない性癖が、過去から現在に至るまで私の性的嗜好の根幹となっています。

そういうわけで、この夜這いセックスシーンを集めた覗き見オムニバスは、まさに長年の私のオナニー妄想を具現化したような作品。
ごく普通の生活感あふれる民家で、これまたごく普通の20歳前後の女の子たちが、彼氏らしき人に寝込みを襲われるところを覗き見した映像が10人分収録されているのですが、個人的には捨てシーン一切なしの最高のヌキ用AVだと思います。
屋外から室内を撮影しているために外の関係ない音声が入っていたり、遠景中心で結合部アップはまったくなかったりするのですが、そこがかえってナマナマしさを出していて、非常に興奮させられます。
それでいて夜這いの相手はすべて彼氏らしき人なので、最初は抵抗している女性たちもだんだん気持ち良くなってきて、最後にはアンアン喘いでしまうというご都合主義展開が、観てて安心感がありますねぇ。
全体の構成が、前半の屋外から室内を映した映像から、後半はカメラも室内に入っている映像中心に移り変わっていくという、徐々に撮影対象との距離をつめていくようになっているのも、非常にうまい。
さらに室内にカメラが入るシーンでは、二分割画面でアングル違いの映像を見せてくれるという親切設計パターンまであります。
あまり親切がいきすぎると、覗き見感が損なわれて筆者的にはかえってマイナスなのですが、映像自体が薄暗かったり見えそうで見えないナマナマしいものなので、監視カメラのアングル違いを観ているぐらいの感じで、実に丁度いいです。

だいたいの流れとしては、ベッドや床ですやすやと眠っている女の子たちに彼氏がそっと忍び寄って、こっそり服を脱がし、すみやかにコンドームを装着して挿入。
挿入時に女の子が目覚めて最初は抵抗されるも、女の子のほうもだんだん気持ち良くなって喘ぎ声をあげてしまい、結局最後まできっちりセックス。
そして事後に女の子に怒られて彼氏がションボリする、というちょっと情けない感じがまた良いんですよねぇ。
夜這いなので強引といえば強引なんだけど、脅して襲うとかではなく、女の子を起こさないように恐る恐る脱がしてこっそりと挿入したり、事後に女の子に説教されて申し訳なさそうに無言でうなだれてみせる、その奥ゆかしさがいいじゃないですか。
あぁ、私も彼氏に夜這いかけられて、本当は嬉しいのにちょっと抵抗してみせて、でもきっちりセックスして、最後にプンスカ怒ってみたいなぁ......（←実際は夜這いかけて断わられる側の人間）。

ただ最後の10人目だけちょっとパターンが変わってて、最初からイチャイチャモードでキスしてフェラチオして......と順調にセックスしそうな雰囲気で始まっておいて、途中で女の子が彼氏にシャワーを浴びるよう促し、その間に寝てしまうというもの。
で、寝てる女の子に彼氏はハメちゃって、女の子も気持ち良さそうにアンアン喘ぐわけですが、寝てる間に挿れたことを彼女が事後に怒って、彼氏を追い出すというまさかの理不尽展開。

これまでのパターンは、あくまで勝手に彼氏が寝込みを襲っているので、事後に女の子が怒るのも納得できるのですが、今回のは明らかに途中で寝る彼女が悪いだろ！と思わず彼氏に感情移入してしまいますねぇ。
追い出されてしょんぼり夜道を歩く彼氏の哀愁漂う後ろ姿を映した後に室内にカメラが戻ると、なんと彼女がローターを取り出してオナニーを始めているではありませんか。
これは明らかにさきほどの夜這いセックスをオカズにオナニーしていますよね......。
もしや逆ギレして彼氏を追い出したのは、このオナニーを楽しむためだったのか？
彼の夜這いは、この女の子にとっては所詮オナニーのオカズでしかなかったのか？

このラストの恐るべきオナニー原理主義女子の登場に、思わず唖然とする筆者。
最後の最後で夜這い男子にカウンター攻撃を仕掛けるラスボスが、まさかオナニー女子だったとは......。
女子のオナニーを追求する筆者としては、非常に衝撃的なラストでしたね。
ここまでいくとさすがに男性が可哀想なのですが、他の9人の女子が無理やり寝込みを襲われていることを考慮すると、全体のバランスとしてはすごく丁度いいのではないでしょうか。
パッケージには「本作品の夜這いの意味とは、単に男が女を肉便器化し自分の性欲のおもむくまま、寝ている女の性器に無理やりチンコをぶち込む卑劣な行為」と書いてありますが、決して男性だけに都合の良い展開にはなっていない、良い意味での裏切りが素晴らしい。
有名な女優が出ているわけでもなければ、有名な監督が撮っているわけでもない本作ですが、筆者的には色んな意味で満点をあげたい、傑作AVであります。