文=遠藤遊佐
DVDプレイヤーの再生ボタンを押すと、黒バックに浮かび上がる「2010年10月某日」というテロップ。
まあ、観ればわかるとおり撮影が行なわれた日付に過ぎないんですが、実はこの作品においてはこの日付こそがモノを言う。たいへんなキモなのであります。
ホテルの一室にちょこんと正座しているのは、かつて人気企画女優としてインディーズ四天王と呼ばれた笠木忍。
2004年に引退したものの昨年6月に突如AV女優復帰して話題になったんですが、実は彼女が復帰したっていうのはオールドAVファンにとってちょっとした事件だったんですよね。なぜなら、笠木忍ちゃんていうのはいつも内気でモジモジしてて、すごい美少女とかすごい淫乱とかいうんじゃないけど、どこかほっとけないムードを漂わせた女の子だったから。そんないじめられっ子タイプのロリ女優が三十路になったときどんなセックスを見せてくれるのか。やっぱり気になるじゃないですか。
で、復帰後の彼女はどんな感じかというと、以前よりもすっきりキレイになって、レズや痴女、ドラマ物なんかで精力的に活躍してます。色気がグンとアップしてて、復帰女優としては明らかに成功例。
でも、オールドファンの困ったところで、やっぱりあの内気でオドオドモジモジしていた忍タンのことも忘れられない。まだどこかにいるんじゃないかって期待しちゃうわけですよ。
前置きが長くなっちゃいましたが、そこで出てくるのがこの作品。そして「2010年10月某日」のテロップ。そう、本当かどうかはわからないけど、これは笠木忍がAV女優として復帰する少し前に撮影されたプライベート調教ビデオっていう体裁になっているわけです。
それだけでも興奮するのに、画面に映し出された忍タンは化粧っ気も少なく、色気のないシャツにジーンズという専門学校生みたいな服装。ああ、変わってない! 変わってないよ、忍タン! 彼女が数年前に出した『ハートがまっぷたつ』をYoutubeでヘビロテしてい者としては、ほんとたまりません。
忍ちゃんが小林電人監督のいいつけに従って待っていると、そこに監督に呼び出された見知らぬ男(素人?)が現われます。
「あ、この子昔AVに出てた笠木忍。もうだいぶ経ったんでロリって感じでもなくなったんですけどね」
「男の人のお尻の穴を舐めるのが好きなんですよ。申し訳ないけど舐めさせてやってくれません?」
WEBスナイパーの連載小説を読んでいる方ならご承知のとおり、小林電人監督はアナルと羞恥が大好き。S男性特有の突き放した物言いがいいですねえ。
監督の命令通り、三つ指ついて「アナルを舐めさせてください」とお願いし、もそもそ服を脱いで下着姿になる忍ちゃん。
「昔よりちょっと胸が大きくなってるんですよね」
と言われ、もじもじ身体を隠す風情とか、褒められて蚊の鳴くような声で「ありがとうございます......」って言うところとか、もうストライクって感じですよ。
監督に言われるがままアソコを広げ、お尻の穴まで知らない男に晒す従順な少女。毛だらけのアナルを一生懸命ペロペロするところなんか、僕らの忍タンが帰ってきた!と思わずガッツボーズです。
フェラチオまでしてもらって大満足の男が帰ると、次はベッドに大の字に縛り付けて筆責め。このへんは小林電人ワールド炸裂ですね。無垢で切ない表情がナイス。さらには街に出て逆ナンした男のアナルを舐めたりなんてことも。
そして最後のシメは、"赤い首輪"をした忍タンが監督にご奉仕し「がんばったな」のご褒美ファック。
「お願いします、挿れてください......」と頼むボソボソ口調もやっぱり忍ちゃん!
そして最後には、
――この数カ月後、笠木忍のAV復帰が発表された。
というテロップが。いやあ、うまいですねえ。この一文だけで彼女に何があったのか......って妄想が広がります。
ロリ時代の笠木忍にドキドキした覚えがある人には絶対おすすめしたい1本。
かくいう私も、すっかり10年前にタイムトリップしてしまいましたよ。
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