監督：ノーマルKIM
発売日：2011年7月19日
品番：ddk-055
収録時間：132分
定価：3990円
メーカー：ドグマ

文＝遠藤遊佐

デビュー当初の“清楚で薄幸そうな美女”ってイメージから、アッという間に“ハードプレイもなんのそのの激M女”に変貌を遂げた菅野しずか。
そればかりか最近では、ドラマでしっとりした演技を見せたり、痴女になってパーフェクトに淫語を操ったりって一面も見せてるんだから、頭が下がる。なんかもう、私なんかがあーだこーだ言えるお方じゃありませんよ。まさにAV女優の鑑！（余談ですが、彼女がアナルに活ウナギと卵とタバスコと花火とゴルフボール挿れられてる作品は、最近の衝撃AVベスト3に入ります。こんな虫も殺さないような顔してすごすぎる！）

そんな彼女が、狂気のシリーズ『オナニーパラノイア』に登場ときたら大変なことになるのは間違いない。そう確信して再生ボタンを押したら、やっぱり大変なことになっていました。
プレイ内容はだいたい毎回同じ。今回も“エアロバイクサドルオナニー”“ハリガタ付きスケルトン椅子オナニー”“マネキンオナニー”などの定番メニューでスケベっぷりを披露してくれてるんですが、やっぱり普段のオナパラに比べると狂気3割増しといった感じ。
エアロバイクを殿方に見立てたエアロバイクオナニーでは、サドルを喉奥までグイッと突っ込みセルフイラマチオ。涙目になりながら、今にもゲロを吐かんばかりの激しさでよだれ垂らして舐めまくります。この人、喉奥に性感帯があるんでしょうか。

「あたしのクリトリス……クリトリスイカせてっ！」とサドルに跨り、汗だくでサドルとファックするしずか嬢。イッた後はサドルを見つめて「こんなに硬い……！」とうっとり。いや、そりゃ硬いですよ。サドルだもん……。

続くスケルトン椅子オナニーでは、椅子を全身リップのごとくべろべろ舐めまわし「きもひいぃ……きもひイィ……」と透明椅子にアソコを擦りつけます。
そしてぶっといハリガタに騎乗位で跨って、狂ったようにズボズボ。イッてもイッても止めないタフさは圧巻。
また、ボディにリアリティがあるのが彼女の魅力なんですよね。胸は小さめでボンキュッボンッって体型じゃないし、白くて柔らかい熟女肌にはいい感じの哀しみが漂ってる。
マネキンオナニーでは、柔道の練習中という設定で柔道着姿のマネキン相手に発情。
寝技で押したおし「ねえ、気づいてた？　私ブラジャーしてないの。うふふ」なんつって妄想を炸裂させます。もう、目が本物。ハリガタに皮をかぶせたオリジナル包茎チンポをなめまわし、主演女優賞クラスの一人芝居を見せてくれます。主観アングルだと相手がマネキンだとはとても気づきません。

しかし、今回の見どころはなんといっても最後の“残業OL変態オナニー”でしょう。うまく自分をアピールできず課長に叱られてばかりのOLが、深夜のオフィスで一人マンコをコピーにとったり、ホワイトボードに自分のマンコがいかに卑猥かを書いて一人でプレゼンしたり。
まさしくオナパラワールド。いやあ、こんなクリエイティブなオナニーは見たことありません！
最後には、パソコンのマウスや受話器、自分の拳まで突っ込んで「スゴイ……スゴイ……！」と絶叫。
思わず「いや、キミのがスゴイわ……」とつぶやいてしまいました。

でも実を言うと彼女の一番の凄さはこの狂いっぷりじゃなく、どんなバカみたいなプレイをしても、ちゃんと汗かいて本気で感じてるってことなんですよね。
どこまで行くのか、菅野しずか。間違いなく目の離せない女優さんの一人です。