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▼ 特選AVレビュー『ヒロイン討伐Vol.47(GIGA)』
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監督:シュワルゼン3世
発売日:2010年1月8日
品番:TBB-47
収録時間: 本編83分 メイキング15分
定価:10500円
メーカー:GIGA

文=淫語魔


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GIGAというメーカーのパッケージは本当に親切ですねぇ。
まずパケ裏に「この作品はヒロインを肉体・精神ともに徹底的に痛めつけることに主眼を置いてあり、一般的な性表現は殆ど収録されておりません。御購入の際には充分御注意下さい」なんて書いてあります。
ここでいう「一般的な性表現」というのは、おそらくセックスシーンのことなのでしょう。事実、コスチューム上からオッパイをもんだり、マンコをこすったりはしますが、それでヒロインがよがるとか、気持ちよくなって失神するとかそんなシーンはまったくありません。それでもさすがにAVなので、破れたコスチュームからオッパイがあらわにはなります。でも愛撫はなしです。あえぎません。ヒロインはただただ苦しがっているのみです。

「ヒロイン討伐」シリーズ、47作目。今回のヒロインは星崎アンリ扮するセーラーパヒュームです。
ストーリーは防衛機構司令長官の吉田が、悪の死神帝国に囚われていて、長官奪還のために単身、パヒュームが敵のアジトに乗り込むというところから始まります。

ここは死神帝国のアジト。セーラーパヒュームと戦闘怪人ホロコーストが対峙している。
「よく来たな、セーラーパヒューム。だがな、ここから生きて帰れるとは思うなよ」
「司令長官を返してもらうわ」
すぐに戦闘を開始。一進一退が続くが、最後にセーラーパヒュームが決め技の「ラブリーカット」を炸裂させる。あっという間にやられてしまうホロコースト。
その様子をモニターで見ていた帝国の支配者、暗黒死神と戦闘怪人ギルティーは、セーラーパヒュームの圧倒的な力に真っ向勝負で勝てないことを知る。そこで「防衛機構司令長官」を盾にパヒュームの身柄を拘束することにする。まんまと策略に堕ちてしまうセーラーパヒューム。

一度捕まってしまえばあとは拷問を受けるのみ。さんざん殴打され、拷問のフルコース。十字架に磔にされ巨大金属ペンチで挟まれる。高圧電力による通電、痛覚を増幅する神経ガス、大きなニードルでの突き刺し。そのほか「サンダーデビル」「エナジー吸収マシーン」「エレクトリックサンダーウエイト」などといった死神帝国オリジナルの拷問技がセーラーパヒュームの肉体と精神を襲い、ズタズタにしていく。

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このあたりの拷問内容もパッケージにしっかり表記されていて、メーカーのホームページにも載っています。こういう親切な表記はユーザーとしては嬉しいところ。

ただこの作品の魅力は、メインの拷問シーンもさることながら、内容的につっこみどころが満載であるところです。まずセリフがおかしい。

戦闘員にパヒュームが腹部をさんざん強打され、たまりかねてゲロを吐いてしまうシーン。
そのときにこの戦闘員が言います。

「てめぇ、きったねぇな! 誰が掃除すると思ってるんだぁ!」

確かにアジトの床が汚れたら、下っ端の戦闘員が掃除することになるんでしょうね。
ペーペーの戦闘員の実感のこもった叫びです。

この戦闘員、相当なドSなようで、電圧板をパヒュームに取りつけると、上司にあたる戦闘怪人ギルティーにこんなことを言い出します。

「ハァハァ、ギルティー様、それよりも早くスイッチを入れましょうよ」
「まあ、そう焦るな。貴様というヤツは、本当に残忍なヤツだなー。フフッ」
「へへへっ、また、そんなにほめないでくださいよ。何が楽しいって、これが楽しくて死神帝国にいるんですからぁ。へへへへへっ」
「ふん、仕方ねぇーな。よぉし、スイッチを入れろ」

この戦闘員は、死神帝国にくるまでどこで何をしていたのでしょう。気になります。

囚われた防衛機構司令長官の本田もなかなかです。死神帝国の支配者、暗黒死神に啖呵を切るのですが

「暗黒死神、おぼえておけ、貴様を、貴様を絶対に、地球軍事裁判の法廷に、担ぎ出してあげるからなぁ!」

「あげるからなぁ!」とはなかなか親切な物言いです。根はいい人なのかもしれません。

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そもそも「地球防衛機構最高司令官」という肩書きがあるらしい本田ですが、最後まで助けにくるのはパヒューム1人のようです。しかもこの司令長官、最後はギルティーに「ふん、あの愚か者か、とっくに処刑してやったわ」「ヤツの陰嚢を引きちぎって八つ裂きにしてくれたわ」とパヒュームに言うシーンがあるのですが、「地球防衛機構」のトップたるもの、その程度の扱いでいいんでしょうか。「地球防衛機構」とはいったいどんな組織なのか興味がわいてきます。

しかしこういうグダグダな展開が旧き特撮シリーズの特色でもありました。
これはこれで筆者はありだと思いますね。

特典映像は3シーン。セーラーパヒュームのイメージショット。囚われたパヒュームの足指を男に舐められるシーン。最後に星崎アンリのシャワーシーン。

このうち最後の2つがようやく「一般的な性表現」っぽい感じがします。
破れたコスチュームでオッパイを出したままの星崎アンリが、ひたすら右足指を男に舐められるシーンでは、「アン、アン」「イクっ、イクっ」とあえいでいました。
シャワーシーンは当然、全裸で、こちらはこちらでかわいく撮れています。

と、最後まで観て気づいたのですが、この作品はモザイクが1つも使われていないんですね。
つまりメーカーの断わり書きの「一般的な性表現は殆ど収録されておりません」の意は、「モザイクをかける場面が1つもありませんでしたよ」ってことなのかもしれません。
でもこれが好きな人にはじゅうぶん抜ける作品なんですよね。それは観ていてわかります。


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