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▼ 大肛門狂時代 お尻の穴のお勉強【11】
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文=横田猛雄
絵=伊集院貴子


お尻の穴をガバッと拡げるためには、まずは全体としての骨盤と股関節を拡げなければならないそうで、当然、アナルフィストファックにおける正常位というものも存在するんだそうです。横田先生がフィストファックの可能性を確信するきっかけとなったある雑誌のアメリカのレポートは、私たちに重要なヒントを与えてくれます。良いお勉強になります。


【貫かれる体位】

胡座を組んで尻を天井に向け、背中(肩)で自らの体重を支える、そのためには壁や机なとに背中を支えさせて全身の力を抜くことが一番大切ですが、この姿勢こそは股関節の間が拡がり、括約筋の力も弛む、アナルフィストファックには一番の体位でまさにこれこそフィストファツクの正常位といえます。

素人がまず想像するアナル拡張のポーズは四つん這いにさせた後方から責める体位だと思いますが、浣腸器の嘴管やゴムカテーテルのような細い責め具の挿入ならそれでいいのですが、お尻の穴をぐいぐいとこじ開けてパックリと拡げて開ロさせるのには、この四つん這いはあまり良い体位とはいえないのです。

まず両方の太腿骨の上端が、四つん這いですと接近していますので、それがお尻の穴が拡がるのを防いでいます。

お尻の穴をガバッと拡げるためには、お尻の穴そのものよりも、まずは全体としての骨盤と股関節を拡げなければなりません。

蛇が玉子を飲み込む時、自らの顎の関節を外すように、大袈裟に言えば、出産の時のように骨盤が拡がり、股間の諸筋が柔軟になり極限まで伸びるような体勢をこしらえることが重要なのです。

映画『カリギュラ』では衛兵隊長は四つん這いの背後から貫かれていましたが、余程犯され慣れたマニアならともかく、処女アヌスの場合、あれで貫通させようとすれば、まずはアヌスが裂けるでしょう(責め手が強引にやれば入らぬことはありませんが、その代わり重度の拷問という形になります)。

私がフィストファックの可能性を確信するに至ったのは、この『カリギュラ』の上演と時を同じうし、偶然出張中の東京のビジネスホテルの部屋で、いろいろな週刊誌とともに置かれていた一冊のホモ雑誌『さぶ』か何かの記事が基です。

その記事のタイトルは、『進んでいる国の凄いやつ』という、アメリカ西海岸のハードゲイの現状のルポ記事で、アナルマニアの私はその記事の内容が作り事ではなく、体験によるものであると頷けたからです。

当時フィストファックという激しいプレイは密かにホモ族の間では行なわれはじめていたようですが、まだ我々非ホモのスケベ族やSM族の間では知られていなくて、もちろんSM誌に取り上げられるのは数年後のことで、映画『カリギュラ』のあのシーンは、一部の真性ホモ族を除く一般人には凄いこととは映っていても、実際不可能なことと見られていたようです(トリックと見られていたのです)。

だが、私はそれは可能なことかも知れぬとその時思うに至ったのです。

実は今から三十年近く前、『奇譚クラブ』の投稿欄にアヌス・エネママニアの常連の人が、ドイツ製のプレイ用の浣腸薬のことを書いていましたが、それは強烈な効き目が一日中断続的に持続し、ついにはアヌスが完全に開ロしてしまって拳骨が楽に飲み込めるくらいにポッカリとロをあけてしまうと記されており、その記憶が頭のかたすみにありましたところへ例のホモ雑誌を見、映画を見たからです。その雑誌の記事は技術的に具体的で、ハードマニアの私の納得のゆく内容だったのです。

お尻の穴のお勉強に熱心な真面目な皆さんのために、その雑誌の記事を思い出すまま紹介してみます。

(続く)


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