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▼ 大肛門狂時代 お尻の穴のお勉強【10】
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文=横田猛雄
絵=伊集院貴子


いよいよフィストファックを迎えることとなったお尻の穴でしたが、そう簡単にはいきませんでした。横田先生が痛みと苦しみに満ちたその道程を乗り越えることが出来たのも、春子ちゃんという素晴らしいパートナーを得たからに他なりませんでした。お互いの心をひとつにしての度重なる拡張訓練の結果、ようやくアヌスの紐が大きく花開いたのです。


【二人三脚】

フィストファックはまさに二人三脚で、両者が心を一つにしてこそ成功するのです。

それ以後はいつも大五郎の後、田植え、拳骨の順で慣らして拡げ、最後に貫かれて掻き廻されることにしています。

お互いに話しながらやると気分がリラックスし、そうすると筋肉も一段とほぐれるので、ストレッチ効果が表われるのです。

人間の筋肉は上手に伸ばせば凄く伸縮性があるもので、完全にすぼんで締まっている肛門括約筋も拳骨が通過する直径八・五センチくらいまで無事に拡張出来るのです。

でもそれにはタイミングというものがあって、温かい湯に浸って肛門部の血行促進をさせ(血管を拡張させ)、筋肉をほぐしておいて、その上に人の手でトレイニングしたからこそ入るようになったのです。

それがもし拷問のように機械的、事務的な強引さで強制的にいきなり手首を力まかせに突っ込まれたら、先ず肛門の縁が裂けるでしょう。そこは唇と同じように粘膜で傷つきやすい所です。

それに肛門括約筋も切れると思います。スポーツ選手がよくアキレス腱を切りますが、あれと同じでお尻の穴の紐がパンツのゴムのように切れることもきっとあるはずです(大抵は、初心者がいきなりそんな目に遭ったら豚が殺されるような凄くうるさいわめき声で泣くでしょうから切る所までには至らないでしょうが)。

春子ちゃん以外の親しいS女性に聞くと、そんな人はいるそうで、そんな人のお尻を見ると穴がキュッとすぼんでいなくって、ガマロのように一文字になっていて、手刀を入れてやると何の抵抗も無くヌルッと入ってしまうそうでず。

そんな人は両足を閉じているから肛門が塞がっているだけで、穴はすでに締まりを失っているわけで、オムツを当てなければならなくなります。

そうなっては社会生活に支障をきたしますから、快適なアナルライフを志すのならば、正しいトレイニング、正しいお尻の穴の勉強が必要なのです。お勉強は何の勉強でも苦しいものですが、この勉強はまだ国内のどこの塾経営者も手掛けていません。

私のこの講義録が将来は文部省検定の唯一の教科書として日教組の先生方にも教育委員会にも愛用される日が来ることを信じつつ……。

(続く)


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