文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
【アヌスの旅の初め】
春子ちゃんにアヌスを貫かれる手順については、さらに皆様が「あっ」と舌を巻く凄い儀式があるのですが、いきなりそんなことを告白、報告しても、一部のハードマニア以外は、すぐにそれと同じことを試みたとて、とても不可能なことですから、春子ちゃんとの事はまた後でお話しするとして、一般のスケベ族やアヌス志向のソフトマニアがすぐ真似の出来るような、もっと初歩的な基礎のお話しをする必要があると思いますので、私のアヌスマニアとしての旅の初めを振り返ってお話ししましょう。
それは中学一年(昭和三十年)の時、氏神様の夏の祭礼の時のことです。
私の地方では半農半漁村ですので、祭礼は青年団が中心になって行事をするのですが、その時若者達の宿となるのが、各地区にある倶楽部(今は集会所と言っている)なのです。
宵宮(夜祭)が終わった次の日、私の家の近くの倶楽部の前庭には昨夜の飲食物の残骸など、おびただしいごみが出された中に、数冊の成人雑誌が混っていたのです。
それらの雑誌には女性のヌード写真やセックスのことが載っていることは知ってはいましたが、床屋にはよく置いてあっても、子供が見ると叱られたりしますので、今までにゆっくりと手に取って見る機会のない、それは未知の素晴らしい本だったのです。当然私はそれらを秘かに家に持ち帰りました。
家に着くのももどかしく頁を繰る私の眼中に、新鮮な驚きとショックをともなって飛ひ込んできたのは、その中の小さな判の雑誌のロ絵頁の、そのタイトルは『お尻の花電車』という活字、それにピンクの地にオフセット印刷された凄くエロチックなロ絵だったのです。座敷の中央に立った全裸の女性がお尻をこちらに突き出して、背広姿で胡座を組んだ男性に、そのお尻で何かして見せている図だったのです。
強烈なショックをうけたそのシーンのことは今でも鮮やかに思い出せますので、その本文を皆様にお話ししてみましょう。以下「私」とあるのはその話の主人公(体験者・報告者)です。
(続く)
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