文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
性器だけがセックスの道具であると考える人は貧しい。肛門こそはヴァギナに優るとも劣らぬ快感の源泉であり、熱心に鍛えれば鍛えるほど、より大きくより豊かな性の悦びを与えてくれる。論より証拠まずは、この人を見よ。
【ヴァギニズム】
ヴァギニズムとは膣痙攣のことで、女性の膣が、男性器の挿入後強烈な痙攣を起こし、男性器が喰い締められて抜けなくなる症状で、性経験の未熟な女性(厳格な家庭に育ち、性的な事を極端に罪悪視したり、羞恥心の強すぎる場合など)によく起こるもので、一旦この症状か起こると膣ロにかんぬきがかかったようになり、男性はどんなにもがいてもペニスが抜けなくなり、そのまま放置すると男性のペニスにも血液の循環がなくなるので大変なことになるのだそうです。
昔は新婚初夜にこれがよく起こったもので、花嫁の羞恥心が強く、花婿が強引な挿入を行なうとか、交合中を他人に覗かれるなどによって起こることが多いのだそうです。
そのために花嫁の嫁入り道具の中には長持ちというものが必ず揃えられていました。
長持ちは、普段は布団などを入れてそのまま押し入れなどに入れられているのですが、実は膣痙攣を起した若夫婦(繋がったまま)をその中に入れて医者宅までかつぎ込むためのもので、そのために前後にかつぐための棒を通す金具が附いているのだそうです。
二昔程前までは観光地の旅館などで、新婚旅行の若夫婦か膣痙攣を起こすこともよくあったとのことです。
その頃テレビ番組の中に新聞の三面記事感覚を取り入れた『ウィーク・工ンダー』という実話取材の番組があり、泉ピン子、須藤力ズミなどという女性か面白く報告してくれていましたが、その番組の中である時こんな面白いのがありました。
ある所(場所は忘れた)のモーテルに入った若いアベックが交合中ヴァギニズムを起こして抜けなくなり、彼らはそのまま階下の自分の車にのり、代金も払わないで逃げ出したので110番電話で出動したパトカーが約一時間半追い廻してやっと補らえたとのことです。
繋がったままの彼は勿論パンツもはけない訳ですから二人共素裸のまんま、彼女を膝の上に跨がらせてハンドルを握った彼の姿、ユーモラスでもあり、また頼もしくもあり、何とも珍なる事件でしたが、当人たちにとってみれば、抜けなくなって、きっと青くなり、前後の見境もあらばこそ、だったのでしょう。
このヴァギニズムは医師が筋肉弛緩剤を女性の局部に注射すれは嘘のように治るのですが、実はあわてなけれは、ゆっくりと女性のお尻の穴に指を挿入してマッサージをし、硬くなっているアヌスに指が二本揃えて入るようになったらそれを根本まで挿入したままクリクリとこねるようにしてリラックスさせれば膣の痙攣はおさまるのです。
私が心配したのは、あんなに難儀してやっと入った手首ですから、女性のヴァギニズムのようにお尻の穴が締まってしまい春子ちゃんの手か抜けなくなったら?と、その時のことを連想してのことでした。
(続く)
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