文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
【ヘンズリ掻いて見せてごらん】
眼覚まし時計を持ってきたお姉さんは、
「猛ちゃん、二十分辛抱するんやに、あんまり早う出したら何にもならんから……、お腹の中の物全部出さなきれいにならせんから、ほれ、そんな所で寝とらんとちゃんと立って、その間にお姉ちゃんにヘンズリ掻いて見せてえ!」
と言うのです。
起立した私はお姉さんに教わったように逆手に、つまり栂指と示指とを根元の方に自分の物をギュッと握ってしごき始めました。
それを見たお姉さんは、
「そんなんあかん、猛ちゃんあんた手の方を動かしとる、手は動かさんと腰を動かさなあかん、もうじっきウンコがしたくてたまらんようになってくるから、キューッと尻たぶに力を入れて締めて、腰使わなあかん」
と言いました。
私が普通に腰を動かしているとお姉さんは、
「猛ちゃん、腰使うでいうのは、ほれ、こうやってもっとキュッキュッと腰せせらさなあかん……」
と、自分も裸になって手本を示して見せたのです。
学生時代陸上競技で鍛えたお姉さんの身体は女性としては筋肉質な方で、お姉さんのたくましい太腿はキリッと締まって、その上の尻たぶは、ギュッと力を入れると、男のように硬く、お尻に笑窪が出来、筋肉の動きがとてもリズミカルでエロチックで、私はそのお姉さんの腰の動きをそっくり真似して、すぐに、
「腰を入れる」
ということを覚えてしまいました。
だがその時、今までは熱いとだけ思っていたお腹の中が、急に、
「キューッ、ゴロゴロゴロ、グーグー」
と鳴り始め、あれっと思った時には、下痢になった時よりはるかに野太い便意が、腸の嬬動が起こり始めたのです。
お腹が勝手にグルグル動いて、まるで中に何かがいてのたくり廻っているようで、一寸でもお尻の穴の力をゆるめると、ピッとすぐお湯が洩れそうになってしまいました。
「ああっ、お姉さん、出るう、もうあかん、もう堪忍や!」
と必死に腰使う私に時計を見せたお姉さんは、
「よし、もうええよ、早う便所へ行きな、大丈夫か? もう一寸の辛抱やけど……」
と聞きますので、私は、
「ああ、もうあかん……」
と自分の手を背後に廻してお尻に挟んでいた脱脂綿を押さえると、爪先立ったままお姉さんに肩を押されて、廊下の先の便所に走り込みました。
便所の扉を開けると、お姉さんは男の人のように強い力で私の肩を押さえ、片手の私の脱脂綿をグッと押さえ、あえぐ私をゆっくりしゃがませました。
便器をまたいでお尻を下げていく私を、押し返すように下からお尻の穴を塞いだお姉さんの指先の強い力で、ぶ厚かった脱脂綿はいつのまにか私のお尻の穴の中に押し込まれてしまって、お姉さんの揃えた指先も私のお尻の中に少し入って、そんな状態でしゃがんで、やっとお姉さんは手を離してくれました。
その時の私のお尻の穴はまるで一升瓶の栓を抜いてさかさまにしたより凄く、ビビーッ、ドバー、シャー、と一気にまるで腸が逆に裏返ってはみ出してしまうのではないかと思うくらい、中のすべてを吐き出してしまいました。
ドバドバと言うのは、石鹸液で柔らかくなったウンコがとび出す時の音です。
私はこの日、ウンコをするのがこんなに気持ちが良いものであることを初めて知りました。
辛抱する時はハラワタの中を掻き廻されるように苦しくてほとんど息も出来ないくらいつらいものですが、許されて身体のすべての緊張を解く瞬間のあの解放感と恍惚。
セックスの時の射精の時の放出感、これも確かに無上の快感ですが、野太さにおいては浣腸の責めの後の排出にはとうてい及ぶものではありません。
お姉さんはそれを分かっていて、私にセンズリを掻かせ、前の方から精を放出させ、次にお尻の穴から出させた、ちゃんと計算された責めだったのです。
立てないで白い陶器の便器の間にお尻をはめ込んだ不安定な姿勢のままあえいでいる私の所へ、新しいお湯を汲んできたお姉さんは、私を起こすと、便器をまたいだまま四つん這いにさせ、
「やあ、猛ちゃんのお尻の穴、中身がはみ出して、ちゃんと締まらんようになっとる、きれいなピンク色して……、あれ、蟹みたいにブクブク泡吹いて面白いなあ……」
と笑うのです。
お尻の穴の感覚はもう痺れて霜焼けみたいになってしまっているので、自分では締めているつもりでも口が弛んでしまっているようです。
お姉さんに言われて手をやって触れてみると、ちょうどウンコを産み落とす瞬間のように私のお尻の穴は半開きで中のビラビラがせり出してきていました。
お姉さんの鏡台の所へ来て、両足を大きく開いて自分のお尻の穴を見ると、本当にピンク色して、泡がブクブク出ていました。
石鹸水の残りが、ジュクジュク出てくるのでそれで泡が出るのです。
また便所へ戻って今度はただのお湯で何度も何度も浣腸と排出を繰り返させられ、本当にお腹の中をきれいに洗い流され、それから風呂場できれいに洗われて、お姉さんにパスタオルできれいに拭かれて布団の上に連れて来られました。
(続く)
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