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▼ 大肛門狂時代 お尻の穴のお勉強【35】
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文=横田猛雄
絵=伊集院貴子


幾多のお姉さんとの、アナルをめぐる交歓を経験しながら、猛ちゃんの人間をめぐる考察が形づくられていきます。直裁的な快楽の興味から、いろんなエピソードをまじえて、肛門に始まる人体の神秘と、その奥深さを知る学生時代の猛ちゃんのお話です。


【お姉さんの穴の中】

私のチンチンが抜けたお姉さんのお尻の穴は、ボコッと小さな口をあけて、丁度俎の上の鯉のように、時々パクパクと思い出したように呼吸していました。
私はこの時、女の人のお尻の穴がポコッと口を開けるのを初めて見たのでした。
溺死した人のお尻の穴はポッカリ口を開けるということは子供の頃から話には聞いていたのですが、生きている、しかもきれいなお姉さんのお尻の穴が本当にポコッと口をあいてしまったのを目の前に見てしまったのです。
お姉さんのお尻の穴は、わかりやすく説明すると、丁度熱い飲物を、

「フーッ」

と吹く時、唇をすぼめて突き出しますか、そうやって突き出したままの唇の形で、

「フーッ」

では無く、

「ホーッ」

と言うと、もう少し口が拡がりますが、その位の感じで、穴は梅干の種がやっと入る位の小さなものですが、そこから中を覗くと、中の方は暗くてどうなっているのかよく分かりませんが、暗いというのはとっても謎めいていて、見るとどうしても中(奥)の方を探って確かめずにはおれないという心理的な欲求を高めるもののようです。
その時は何せ中学一年生の時の事ですから、唯普段ピッタリ閉じている所がポッカリと口を開けて、しかもパクパクと動くなんて、それを見ただけで大変感動してしまい、暗い中の方を覗いたり、そこに口を寄せて、

「フーッ」

と息を吹きかけて見るくらいでしたが、何度もそれを経験するうちに、懐中電灯で照らして見たり、ロウソクの火で覗いたりするゆとりが出てきましたが、それらの照明では口の方だけで、そんなに奥の方までは見えなくて、バラみたいなピンク色をした横襞の重なった直腸壁の奥の方は、更に丸いポッカリとした謎の闇の穴が拡がったり縮んだりして待っているのでしたそれでもロウソクの火で見ると、懐中電灯程は奥まで見えませんが、炎がゆれる度に、中の方の影もゆらいで、とても神秘的な眺めなのです。
お尻の穴の中は、電気掃除機のホースの中を覗いたような襞々が、生きている深海魚の口からその中を覗いたように息づいて、つまり生命活動をしているのです。
そしてその襞の中に、水糊を注入したように私の放出した種が溜まっていて、子供の頃、母の鏡台の所でいたずらをして、鏡の前に立ててあった化粧液の瓶を倒した時のように、その瓶の口くらいの開いた穴から、その時と同じ乳白色の液が、タラタラと外へこぼれ出てくるのです。

ネトッとした液は小規模ながら溶岩流のように流出してくるのです。
※現在では見かけませんが、昭和二十〜三十年代の若い女性の化粧液の瓶は平たくて背が高く、中には乳白の冷たいネットリした液が入っており、種類は少なくタイプは決まっていたものです。

(続く)


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