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▼ 大肛門狂時代 お尻の穴のお勉強【44】
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文=横田猛雄
絵=伊集院貴子


集団検便の嵐の中で一躍話題の中心になってしまった猛ちゃんですが、その余韻もまだ覚めぬ学校で、今度は突然、放課後に保健室に呼び出されてしまいます。なんと、猛ちゃんの知らないところでその巨根ぶりが話題になっていたのです。ああ、過酷な運命に弄ばれる猛ちゃん。そして養護教諭の女先生による猛ちゃんと二人きりの個人検査が始まったのです。


【保健室で】

教室の掃除も済ませた放課後、二階の隅にある保健室の扉を開けると、落合先生は肘掛けの付いた椅子をクルリと廻してこちらを向き、

「こちらへ来て!」

と自分の机の前を指し示しました。
私がそこに立つと、

「大分検便では皆に色々言われとるみたいやなあ、君も生まれて初めてやからショックやったやろう?」

と言いながら立ってきて私の背後に廻り、病院にあるのと同じあの白いカーテンの付いた衝立をそこに立てて、入リロからも見えないようにしました。
先生は私に木の丸椅子をすすめ、向かい合った私の手を握ると、すごく真剣な顔になり、

「横田、君検便された時の保健所の女の人、憶えとるやろう?あの人先生の親友なんや、先生が県庁におった時衛生指導で一緒に仕事した友達や、それでなあ、その人が言うのに、あんたとこの学校の一年生の横田で言う子、陰茎が凄く大きいが、成人の平均値より大きいと思うけど、中学生であんな大きいのは一寸他に見たことも聞いたことも無い、唯一寸大きいだけなんやったら何でも無いのやけど病的な異常やったら放っといたら手遅れになってしまうから、将来のある子供やからよう調べてみた方がいいよ、って知らせてもらったから、それで今日は君を呼んだんや」

と言うのです。
いつもは新聞のお姉さんに

「猛ちゃんのは立派や、ええチンチンや」

とほめられ、いつも気持ち良いことを教えてもらっている私にとって、先生の今の言葉は正に意外でした。
でもいつもお姉さんとしていることなんかは他人にロ外してはいけないことと思っていましたから言えないし、

「先生、僕別にどこも痛くありませんからそんな病気やありません!」

と言うと先生は、

「横田、病気でいうても消化器や呼吸器の病気と違うで生殖器関係の病気は又違うのよ、ああこれは病気というより異常でいうのやるなあ、分かりやすくいうたら奇型とか片輪なんかと同じや……」

と言うと壁の本棚から一冊の大きな厚い本を取り、その中の様々な写真を私に見せました。
その中には色々な奇型の写真があり、中でもオチンチンが細く赤鉛筆くらいしか無いのや、短くて亀頭部だけが陰毛の中から顔を出しているのや、玉の袋が大きく、ラグビーのボールを立てたみたいに、或いは徳利をぶら下げたように大きいのや、幾つもの乳房のある女の人や、乳房があって陰茎のある人や、男女両性器のある人や、実に様々な異常な形態の全身裸写真がありました。

「横田、これで分かったやろう、性器の異常は主に発育期のホルモンの分泌の異常からおこるのやから、もしそんなことになったら、よく注意していて、手遅れにならんうちに処置せなあがんのよ、君のオチンチンかて一寸人より大きいだけならいいけど、異常に段々大きいなったり変形していったら大変なことになるからそれで呼んだんや、先生が調べてあげるから服脱ぎなさい!」

そのように先生に言われると私はとても心配になりました。
というのは、小学校三年の時の女の先生が、バセドウ氏病という変わった病気になり、初めのうちは眼をバッチリと見開いているみたいで、団栗というあた名だったのか、病気がすすんで段々と眼球が大きく外へとひ出してきたので生徒が皆怖がり、その先生は退職してしまったのを知っていますが、あれもホルモンの分泌が異常になったからと言われていたからで、私は自分のチンチンか段々と大きくなってしよったり、長くなったら大変だと、今まで一度もそんなことを考えたことが無かっただけに、まるで、眼かくしされてどこかへ連れて行かれて、急に眼かくしを除かれ、はっと気が付くと絶壁の縁に立たされて、しかも背後からエイと押されたようなそんな驚きとショックで頭の中がガーンと響いていました。

私は先生に命ぜられるまま服を脱ぎました。
最後のパンツはためらっていると先生が両手を掛け、一気に膝頭まで下ろしてしまいました。
私達の頃は今と違って天竺という、布団の敷布にするのと同じ木綿の白いパンツで、私の所では母がミシンで縫ってくれたもので、縫い上がるとヘヤピンに白いゴム紐を付けてゴムを通したもので、当時はよく大学生のアルバイトとか押し売りのような人がこのゴム紐を売りに来たものです。
先生は私の左右両方の腰骨の所から栂指を突っ込んで私のパンツのゴムの所を掴み、サッと一気に引き下げたのですが、私のチンチンは先生にそうされると分かった時反射的にピンと立ってしまい、棒のようなそれは、ゴムで押さえられ、膝頭までゴムが下がった時全部顔を出し、ピンと起立しました。
今のように水平じゃなく、亀頭の先が臍の一寸下をピシャと叩いて斜め上向きにいななき、そびえたのです。
その時の先生の眼はとても野性的で、牝豹のように輝いていました。

(大学生になってから見たテレビの江波杏子や『君の名は』を歌っている織井茂子という人の眼が先生のあの時と同じだと思いました)
オチンチンは自分が性的興奮して硬く勃起するのが普通ですが、そのほかにも、犠牲のように、

「今食べられる……」

と思った瞬間には更に強いエレクトを示し、さらに失禁するくらいの凄い恐怖に遭遇した時には石のように硬く、ほとんど血も凍るくらいになって中々エレクトが解けない、そんな三つのエレクトの仕方があることを後で知ったのですが、その時のは正に二番目のタイプです。

(続く)

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