文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
【健康手帳の交付】
そう話しながら先生は机の抽斗から一冊の縦長の手帳を出し、
「これは県立の高校の健康手帳や、高校では毎月一回自分の身長と体重とを測ってここへ記入することになっとるんやけど、これ使うて横田のチンチンの長さと太さ(直径)をここへ記録しよう。身長の所へはチンチンの長さ、そして体重の所へは直径を書くことにしようか。それ見たら毎月どれくらい大きうなっとるかよう分かるから、もしあんまり急に大きうなっとったらホルモンの分泌の異常やてすぐ分かるし、形の変化はこれは写真撮らな記録出来やんから、そうや、ここでは写真が撮れんから、土曜日学校が終わってから先生の家へ来なさい!」
と言いました。
三角定規や物差し、それにカリパスやノギスや、仕立屋さんが使うような巻尺を出した先生は、私のオチンチンを机の上にのたらせ、
「蔦屋(津市の鰻屋)の鰻みたいやなあ、先生かきちんと測ってしまうまで大きうしとらなあかんよ!」
と言い、三角定規と竹の物差しで、身長を測る時より正確に測り始めました。
あと二ミリで二十センチになるとのことです。
そうやってノギスや巻尺で太さも測られ、最後に北側の窓の所に外向いて立たされ、背後からいきなり先生の右手が滑り込んできてムンズと掴まれ、省線の汽車(学校の前を走る参宮線)のC型のピストンのように激しくそれをしごかれ、首筋に先生の化粧品のいい香りにうっとりしながら、薩摩芋のように硬くなったあそこから、いつもお姉さんの中に放出するのとは違った、乾きかけの澱粉糊のような、固形のような濃い精を、ビシッビシュッと弾き出すように放出しました。
開かれた窓からそれは裏の自転車置場に四発の弾丸のように降ってゆき、下校途中の女生徒らが二階から糊がふってきたとびっくりしている声が、下でしていました。
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