文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
【昼下がりの覗き】
昼間は何回も何回も二人の若い女の先生に盥回しにされ、夜は夜で久しく飢えていたお姉さんにむさぼるように食べられたので、さすがの私もマラソンの後のように疲れ、土曜の夜はぐっすり眠りましたが、若さというのは恐ろしいものです、翌朝はいつも通りに爽やかに眼がさめました。
昨夜帰りがけにお姉さんが言った、
「あした猛ちゃんが一番見てみたいと思うとるええもん見せたるで、昼食べたら二時丁度にお姉さんとこへおいな、音させんようにそうっと来なあかんよ」
と言うのを楽しみに、昼食を済ませ、家の手伝いも朝から全部済ませ、二時一寸前にお姉さんの家に行きました。
裏ロの風呂場の炊きロから入って、土間に立つと、白い障子の向こうから、
「ウッ、ウーン、アッアッ、ヒイーッ、ウーム」
と人が呻くような切迫した息遣いが洩れてくるではありませんか……。
お姉さんが、
「あんたの一番見たいと思とる物……」
と言った言葉から想像して、あんな声出して、私はてっきりお姉さんの婿さんが夜勤明けて帰って来ていて、昼間から夫婦で交合していて、それを私に覗かせて楽しむつもりなのかなあと思って、お姉さんも人が悪いなあ……と思いましたが、そのうちに、
「ハーアーッアーッ、ヒイー嫌、止めて、止めて、ああ、もうこらえてえ……」
という泣き声がし、それがまるで拷問されているような切羽詰まったぞくぞくするような生々しい声で、一寸お姉さんの声とは違うようです。
私は吸い付けられるように障子に顔を近付け、廊下に腹這いになり、少しだけあいている障子と障子の間から覗いて見ました。
何と、そこには想像だにしなかった光景が展開されていたのです。
去る夏の日の赤痢騒動の時、公民館でお尻の穴から指を挿入されて強制的に固まった便を摘出されたあの酒屋の若いお嫁さんが、裸で、窓の敷居に両手を掛け、テーブルの上に両膝をついてお尻を剥き出しにし、両脚の間にオマルを置かれ、背後からお姉さんにお尻の穴から探々と指二本入れられて、どうやらお尻の穴の中の方をグリグリと掻き廻されているのです。
あの検便の時は白いカ−テンで囲まれているので声だけで見えませんでしたが、それでも凄く迫力がありましたが、今日は真後ろからもろに丸見えなのです。
大きな垂れ気味のお腹をたぷたぷさせなから、酒屋のお姉さんは敷居にぶら下がるようにして身をよじっているのです。
妊婦のお尻なんて勿論私はその時初めて見たのですが、臨月にもなると女の人の性器は、お姉さんや先生らとは違って、ふっくらとふくらんで、割れ目が、パッタリという感じに左右に割れ開いています。
お腹の子供が大きくなって押し出してくるので、あそこもふくらんで、包丁で二つに切ったように、アケビのように割れているのです。
四つん這いの酒屋のお姉さんも毛深い方で、その割れ目の両側に真っ黒に密生し、その上にあるお尻の穴の背後の尾てい骨の所まで段々薄くなっていますが、しっかり生えていて、お尻の穴は丁度人間の眼を縦にしたみたいで、穴の周囲を黒い毛が囲んでいて、それが汗で濡れて肌に密着し、凄くエロチックなのです。
(続く)
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