文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
【早うチンチン見せたげな】
「嫌やわあんたわざと猛ちゃんに覗かせたりして、かなわんなあ、お尻の穴の中まで見られてしもうて……」
と言って泣き出す肩を抱いたお姉さんは、
「この子はもう子供やないよ、うちが来いて言うてあったんや、うちにまかしといて」
と言うと私に、
「これ猛ちゃんチンチンがピンピンやんか、ズボンにテント張らかして、早う服脱いで酒屋のお姉ちゃんにもその大きなチンチン見せたらなあかんやんか、あんた人のだけ見るのはこっすいやんか、早うあれ見てもらいな!」
と言うのです。
私が裸になると酒屋のお姉さんは今まで泣いていたのも忘れて、
「あれまあ、何やこれ馬みたいやが……、こんなことがあってええのやろか、うち夢見とんのと違うやろなあ?」
と眼をパチクリさせていますので、お姉さんがいきなり私のチンチンを握ると、グイと引っ張って行き、
「夢やろかさ、さぁ握ってみ、本当よ、この子うちがよう仕込んであるから、今日はあんたにも見せたろと思うで呼んどいたんや」
と言ったので、酒屋のお姉さんも真似して私のチンチンをムズと握り、
「ほんまに大きいなあ、ナンバみたいやんか、ぶっとうて長うて、うちの主人のは猛ちゃんのと比べたら大人と子供の差や、あれでもいつも、俺のは大きい、女郎買いに行ってもいつでもオヤマ(女郎)さんに、あんたのほんまにおっきいなあて言われとる、と自慢しとったけど、あんなん嘘やったんやなあ」
と言うと、新聞のお姉さんは大笑いして、
「男て皆たあいないもんやに、うちの主人かて偉そうにしとっても猛ちゃんの足元へも寄れやせんくらい短小や、そんな女郎買いに行ったかていうて、相手は玄人やで客やもんで喜ばそう思うて、あんたのは大きい、なんてお世辞に言うのを本気にしとんのやでかわいそうなもんや、そやけどこの猛ちゃんのは大砲やわなあ」
と言い、
「この子うちが仕込んだんやけど、元気がようて、何回でも平気やで、一遍あんたにも味見さしたろ思うて呼んだんやで、試してみい!」
と言いました。
いとおしそうに掌の上に私のものを載せた酒屋のお姉さんは、
「猛ちゃん、あんたいつ剥けたんや?」
と言いました。
私が黙っていると横からお姉さんが、
「ははは、うちが剥いたったんや、ほいでヘンズリの掻き方も教えたんやけど、この子いうたらほんまに勢いよう種飛ばすし、何回でも出せるし、勘がええで色々教えてあるで、うちとこやあんたとこの役立たずよりよっぽと上手やに……」
と言うと、酒屋のお姉さんは
「ほんまにぶっとうて硬いわ、ナンバみたいや」
と感心して両手で握りました。
ナンバというのはトウモロコシのことで、トウモロコシの毛はナンバの毛と呼びます。
(続く)
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