文=横田猛雄
絵=伊集院貴子
【ジープのバッテリー】
「そやけど話はそれが本筋と違う、本筋はこれからや……。
あのGHQの女の偉いさんらは、村長さんや私の父に何と言ったと思う? 中々通じやんだんやけど、どうやら『人間でこの狸みたいに大きい睾丸の男をここへ連れて来い!』て言うとるらしいて分かったんやわ。
大睾丸ならその時分、隣の村の曹洞宗のお寺さんの息子で、中村行信て言うのが丁度一人おったんや、ほかの者が皆戦争で南方で戦死したのに行信は兵隊検査に通らんので唯一人生きのびて二十五位やったんや。
駐在さんがさっそく連れに行って自転車のケツに乗せてきたんやけど、皆が、『これはきっとアメリカへ連れて行って物笑いの見世物にするつもりや』て言うので行信もその両親もひいひい泣きの涙やった……。
そしたらどうや、座敷に人払いするとその女の人二人共素っ裸になって、眞つ昼間やて言うのに紫檀の大テーブルの上で、これも素っ裸に剥いた行信さんのチンをしごいて強制的に立たせて、いきなりやり始めたやないの。
女の人が下から両足挙げて行信の胸にからみ付けると、天井向いたそのお尻の穴に、もう一人の女の人が、行信の睾丸の袋を両手で持ち上げて、いきなりペシャンと落とすと、それが見事に丁度お尻の穴を叩くので、余程気色がええと見えて、凄い嬌声あげて涎でベトベトになって狂い廻り、その挙句の果て何としたと思う?
通訳に命令して車からジープのバッテリーを持って来させて、それから線をつないだのを引っ張ってきて、その針金の線の先を何と、行信のお尻の穴に差し込んだんや。
どうするのやろうと覗いとると、モールス信号のトンツー・ツーて言うのと同じようにスイッチ押すやないの、いつの間にか自分はゴムの手袋嵌めて……。
凄いわ、トンで押すとあの行信の二つの尻こぶらがピクピクとして、ツーと押すと背中が鯖みたいにピンと反り返って、尻から電流が前立腺へ流れるんやからたまらんわさ、行信は白眼剥くし、下の女の人も膣内から子宮ロを直撃やから一緒に白眼剥いて、ギャアて叫んでピンと硬直して悶絶してしもうて、暫くして行信の身体引き離したら気絶したままチンチンだけは馬みたいに異常に肥大してコチンコチンで、今度は次の女性がそれに馬乗りになって、本当に西部劇の、
「アニーよ銃を取れ」
と同じや。
六尺(一八〇センチ)もある肩や腰の幅の広いアメリカの女の人が、これでもかこれでもかて言うように腰をグラインドさせるんやもん。
終わったら行信はもう腑抜けになって自分で立てやんようになってしもたわ」
(続く)
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