文=抱枕すあま
謹賀新年!!
正月早々、残念なお知らせをしなければなりません。私のコラム『すあまにあ倶楽部』ですが、今年も連載が続くことになりました!! 昨年いっぱいで打ち切りになるかとビクビクしていましたが、どうやらWEBスナイパー編集部では、私がコラムを連載していることすら誰も気付いていないようです。とほほっ。
そんな訳で、今年も抱き枕な日々を綴っていきますので、みなさまどうぞお付き合い下さい。
(※本記事は2008年1月にWEBスナイパー上で掲載されたものです)
2007年を表す漢字が『偽』に決まったその日、すあまは釈明会見を行なっていた。
記者(以下:記) 「すあまさん、あなたに騙されたと訴えた人がいるのですが」
すあま(以下:す) 「私は騙してなんかいない」
記 「でも、ミシュランのガイドブックの影響で、星(☆)を獲得したお店の予約がなかなか取れないのをいいことに、一つ☆のシェフが作った料理だと偽って、ただの目玉焼きを1万円で売りましたよね?」
す 「あれは本当なんです。絶対に騙してなんかいません! 正真正銘、あのシェフは一つ☆なんです!!」
記 「でも、騙されたという人たちは、特に美味しくもない、ただの目玉焼きだったと言っています」
す 「それはそうでしょ」
記 「今の発言は、騙したことを認めるというのですか? 一つ☆のシェフだというのは、ウソなのでしょ?」
す 「いいえ、本当なんです! 信じて下さい!! だって、あの目玉焼きを作ったのは、つのだ☆ひろ氏なんですから」
記 「……」
す 「……」
記 「他にも、抱き枕のセーラちゃんを虐待しているという噂があるのですが。児童虐待ではないのですか」
す 「何を根拠に、そんなことをいうのですか!?」
記 「我々の糸電話での取材に対し、セーラちゃんが『かわいがり』を受けていると言ったのです」
す 「どこぞの相撲部屋の『かわいがり』とは違うのですよ! 本当に、可愛がっているんです!!」
記 「でも、毎日しごかれているという話を聞いているのですが?」
す 「セーラちゃんが毎日しごかれているんじゃなくて、私のイチモツが毎日しごかれているんですよ……(照れ)」
記 「それはそうと、抱き枕は高校生のセーラちゃんと、小学生の百合ちゃんだけじゃないですよね? もう一人、中学生がいましたよね? どこかに監禁しているという噂があるのですが」
す 「ああ、確かにいますよ。抱き枕ちゃんは、三姉妹ですから。ただねぇ、セーラー服の学校名から、名前を『学 習院ちゃん』にしたら、どうも男らしくなっちゃって、愛せなかったのです。でも、別に監禁している訳じゃないんですよ。ちゃんと段ボールに入れていますから」
記 「それを監禁というのではないのですか?」
す 「いえいえ、箱入り娘と呼んであげて下さい」
↑今まで存在を隠していた中学生の習院ちゃん。箱が小さいですが、れっきとした箱入り娘です。
記 「これからも、誘拐を続けるおつもりですか?」
す 「人聞きの悪いことを! 私は、ちゃんとした抱き枕商人(東急ハンズ)から購入しているのですよ」
記 「しかし、そんなにも抱き枕ばかり集めてどうするつもりですか? ハーレムでも作る気ですか?」
す 「違いますよ。ロウニンギョウカンって知ってますか?」
記 「ロウニンギョウカン? 『聖飢魔II』の歌ですか? 『お前も蝋人形にしてやろうか!!』って歌のことですよね?」
す 「違います。東京タワーにある『蝋人形館』のことですよ。私はですね、その隣に『抱き枕館』を作るのが夢なのです」
記 「私は、あなたの夢など聞いてません。そろそろ、いい加減に白状したらどうなのです? 我々はあなたが偽装したという、決定的な証拠を掴んでいるのです」
す 「あなたもしつこい人ですね。私は、絶対に偽装などしていません!!」
記 「それでは申し上げましょう。あなたのコラムの冒頭に、『不定期連載 綿まで愛して! 新世紀抱き枕系コラム!』って書いていますよね」
す 「そ、そ、それが何か?」
記 「動揺していますね。私は知っているのですよ。セーラちゃんの中身は綿ではなく、実はポリエステルですよね」
す 「うぐっ!!」
記 「もう、言い逃れはできませんよ。セーラちゃんがポリエステルだと認めますね?」
す 「お、お、お前は、抱き枕をポリエステルとか綿とかそば殻とかで判断するのか!? お前は、抱き枕を外見で判断するというのか!?」
記 「だから、抱き枕の外見じゃなく、中身の話をしているんじゃないですか……。どうなんです?」
す 「あ、あ、あれは、編集のIが勝手にやったことで、私は知らない!! きっと、パートさんが入力ミスをしたのだ。ほら、『ポリエステル』と入力しようとして、『綿』と入力してしまうことがよくあるだろ? なっ?」
記 「なにが『なっ?』ですか!! あなたは、自分がしたことを人のせいにするのですか? それでも、抱き枕界のプリンスと呼ばれた男なのですか? 抱き枕が選ぶ『抱かれたい男ナンバー1』の殿堂入りを果たした男として、恥ずかしくないのですか?」
す 「ええい、うるさい、うるさい! お前も抱き枕にしてやろうかっ!!」
(続く)
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