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▼ すあまにあ倶楽部 第44回 この官能小説がスゴイ!!(2)

文=抱枕すあま

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『改造美少女』

著者=柚木郁人
発売=2007年11月17日

出版社=マドンナメイト

ISBN=9784576071589




さてさて、そんな官能小説好きの私が、いま一番オススメする作品が柚木郁人さん著『改造美少女』です。……と言っても、もう1年前に発売された作品なのですが。(このコラムは2008年にWEBスナイパーで掲載したものを再録しています)

一応お断りしておきますが、私がオススメする作品ですので、“むれむれムンムン熟女”とか、“喪服の未亡人”とか、“ふんどし婦人”などは出てきません。いや、熟女ということでは、未亡人がちょこっと出てきますが、基本はロリ作品です。

すでにご存じの方もいらっしゃるでしょうが、柚木郁人氏はまだ2作品しか出版されていない、若手の作家さんです。この作品は、タイトルの通り肉体改造のお話なのですが、普通の肉体改造とはちょっと違うのです。

女性の肉体改造というと、普通は豊胸手術などを思い浮かべられることでしょう。しかし、この作品は、豊胸手術ももちろん出てくるのですが、豊胸などのセクシー系への肉体改造とは正反対である、ロリータ系への肉体改造が出てくるのです。

いいですなぁ、貧乳のロリータ。私の理想のオッパイは、Aカップなのですよ。Bカップもあれば巨乳だと思っています。Cカップ以上は、ホルスタインと同じようにしか見えないのです。だって、そんなにオッパイが大きかったら、乳首が両側に3つずつくらい付いていそうでしょ?

実は私、子供の頃、テレビの木曜スペシャルで愛川欽也氏がやっていた『世界ビックリ大賞』の世界一の巨乳女性たちを見てから、巨乳が怖くなったのです。だって、彼女たちのオッパイは、2メートルを超えていましたからね。あれくらいになると、もうエロさがありません。全盛期の小錦のオッパイと同じですから。だから、いまだに巨乳好きという人に会うと、「この人、小錦のオッパイを見ても興奮するんだ。ふう〜ん」と思ってしまうのです。

この作品は、不慮の交通事故により父を失い、愛する母と妹の愛鈴(ありん)を守るため、また、父の残した借金を支払うため、両親の古くからの知人である大金持ちの男の奴隷妻となるために、姉の雅由(まさよし)が男の屋敷へ向かうところから始まります(女の子なのに男の子のような名前なのには理由があり、作品の中で触れられています)。

18歳の大学生である姉の雅由は、15歳の女子高生である妹の愛鈴の戸籍と交換させられ、名前を愛鈴に変えられた上に、15歳の女子高生にされてしまいます。一方の戸籍を姉に奪われた妹の愛鈴は、聖莉(ひまり)という名前の戸籍を買い与えられ、小学5年生にされてしまいます。

この年頃といえば、1年違うだけで先輩と後輩の関係になり、大きな違いが生まれてしまいます。特に女の子の場合は、セーラー服のスカートの長さだとか、スカーフの結び目の長さなど、どうでもいいことが下級生は制約されるなど、妙な上下関係があるものです。それが、愛鈴は大学生から高校生、聖莉は高校生から小学生に戻されてしまうのです。すでに卒業している学校に戻され、はるかに年下の子たちと一緒に学校生活を送らねばならない姉妹の精神的な苦痛と羞恥心は、かなりのものであったに違いありません。

さらに、姉妹は肉体改造により、姉の愛鈴はAカップからFカップへの豊胸手術と豊尻手術を施され、妹の聖莉はオムツがないと生活できないお漏らし小学生にされてしまいます。この時点で、私が巨乳になった愛鈴に興味がなくなったことは、いうまでもありません。

肉体改造は、美容整形だけではありません。実は、この哀れな姉妹は、男に借金をするための条件として、母親から5年間に渡って成長ホルモン抑制剤をこっそりと飲まされていたのです。そのため、身長も愛鈴が150cm、聖莉が138cmと成長しておらず、見た目も中学生と小学生の姉妹にしか見えないような容姿でした。

姉妹は、屋敷や学校で、様々な恥ずかしくて辛い調教を受けていきます。妹の聖莉は、処女のままアナルセックス専用の奴隷にされてしまいます。しかも、男がアナルセックスを楽しんだ後のコンドームに入った精液は、かならずヴァギナに流し込まれ、聖莉はついに処女のまま子供を身ごもってしまうのです。

嗚呼、なんという哀れな姉妹なのでしょうか! そして、羞恥心にまみれた姉妹は、なんて可憐なのでしょうか!! 作者の柚木氏は、本来であれば一瞬の輝きしか放つことができないロリータを、肉体改造と成長ホルモン抑制剤を使うことにより、永遠のロリータにしたのです。

官能小説というのは、想像力がある人ほど楽しめます。哀れなヒロインの顔は、同級生の中で一番可愛かった娘にすることもできます。それに、勝手気ままに行間を読んだり、自分なりの解釈を加えてもよいのです。官能小説を読みまくり、私くらいの想像力が身に付けば、きっと枕が「抱いて……」と話しかけてくることでしょう。

柚木作品には、羞恥心を高める責めが多く使われています。そして、この羞恥責めが秀逸なのです。それに、被虐感を募らせるような抜ける一文がいたるところに散りばめています。この姉妹が待ち受けている未来を想像させる余韻が残されているのです。いろいろな想像を膨らませながら読むことができる官能小説。これが、柚木作品の魅力だと私は思っています。

秋の夜長に官能小説。ぜひ、いかがでしょうか?

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『美少女メイド 完全調教室』
著者=柚木郁人 発売=2006年10月18日
出版社=マドンナメイト
ISBN=9784576061689

↑柚木郁人氏の処女作。いや、ひょっとすると実はいまだに処女で、アナルだけで書いたかもしれません。『美少女メイド完全調教室』(マドンナメイト文庫)。こちらもオススメです。

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