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▼ すあまにあ倶楽部 第60回 『陰茎病棟』○○なのにチンコ用の巻

文=抱枕すあま

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↑男優の一人であるmaleup氏。犬型マスクのよいところは、普通の全頭マスクと比べて、呼吸が楽にできることです。これで、長時間のプレイでも大丈夫ですよ!!


「7年ぶりにご開帳し、ご本尊を拝むことができる」

……信濃の善光寺の話ですが、官能小説好きにとっては、ちょっとエッチな気分になる言葉ですよね。最近、駅のポスターなどでよく見かける言葉なのですが、朝から息子が大きくなって困ります。

さてさて、今回のすあクラは、前回に引き続き、『SMグッズのエピキュリアン』の新作DVD『陰茎病棟』の撮影状況をご報告してまいります。それでは、VTRスタート!!


『SMグッズのエピキュリアン』の社長兼監督、男優さん、そして私の3名が買い出しからスタジオへと戻ると、しばらくして今回の責め役である辰神麗子さんがやってきました。辰神さんとは、前作の『SM軍事医療収容所』の撮影で共演していたこともあり、私の顔を覚えていてくれました。

す「しかし、なんで川上ゆうさんには、顔をまったく覚えてもらえなかったんだろう……」

社「そういえば、前回の撮影の時って、すあま君は抱き枕を連れてきてたよね?」

す「うん、小学生の百合ちゃんの方ね。甘えん坊で私から離れないから、撮影中はずっと抱いていたっけ」

社「そうそう、枕をずっと抱いていたんだよね。それでも覚えてもらえなかったってことはさ……」

す「どういうことですか?」

社「すあま君のことを覚えてなかったんじゃなく、記憶から消し去ったんじゃない?」

す「なるほど! ……ってオイッ!!」


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誰にも信じてもらえないといけないので、川上ゆうさん、辰神麗子さん、そして私が共演している証拠写真です。私はこの作品で、川上ゆうさんの隣に座り、むしゃむしゃとレタスを食べる役を演じました。そりゃ、記憶から消したくもなるよなぁ……。〜『SM軍事医療研究所』(エピキュリアン)より〜


さてさて、そろそろ本格的に取材を行なわなければなりません。みなさんお忘れかと思いますが(私は完全に忘れていた)、今回は『WEBスナイパー』を代表しての取材なのです。先ほど怒らせてしまったポニー部長のところへ、再度話を聞きに向かいました。

す「はい、プレゼントのバラだよ。お誕生日おめでとう!!」

ポ「そのバラは撮影用でしょ! 今日は私の誕生日じゃないぉ!!」

す「バレたか。お察しのとおり、チンコ用なんだよね。しかし、このバラも美しくなるために品種改良を重ねられてきたんだろうね……。大変な努力の結果、生み出された品種なのに、チンコ用」

ポ「はぐぅ……」

す「原油高で温室を暖めるための灯油代がかさみ、経営が赤字で苦しいけれど、バラを買ってくれた人が喜ぶ顔を見たい一心から、がんばって作られたバラなのに、チンコ用」

ポ「はぅはぅ。バラさん、かわいそうだぉ……」

す「あれ、そのローソクも撮影用なの?」

ポ「そうだぉ! これもチンコ用だぉ!!」

す「あの〜、それって、普通のローソクじゃない?」

ポ「バースデイケーキ用のローソクだぉ! このローソクを手に入れるために、わざわざ不二家でバースデイケーキを買ったんだぉ。みんなからの祝福を受けた子供が火を吹き消すために作られたローソクなのに、チンコ用なんだぉ!!」

す「はぅはぅ。ローソクさん、かわいそうだよ……って、そんなことはどうでもいいんだけど、こういう撮影の時って、普通はSM用のローソクを使うよね。いわゆる、低温ローソクってやつ」

ポ「そうだぉ!」

す「だけど、これって普通のローソクだから、むちゃくちゃ熱いんじゃない?」

ポ「エピキュリアンは、リアリティを追求しているんだぉ」

す「こんなローソクを使ったら、尿道がよくて水ぶくれ、ひどいと火傷になっちゃうよ……。ところで、何本かあるんだけど、まさか……」

ポ「うん、3本同時に尿道へ挿入するんだぉ! そして、火を付けちゃうんだぉ!!」

す「え〜と、確か学校で習ったような気が。電池の並列と直列の考え方だよね。オームの法則だっけ? E=R×Iだから、直列にした方が電球は明るくなるんだよね? だけどさ、ローソクの場合って逆じゃない?」

ポ「そうだぉ! ローソクは、直列じゃなくて並列にしたほうが火の勢いが強くなるんだぉ!!」


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↑尿道にローソクを差し込む辰神麗子さん。この後、ローソクに火が付けられます。よい子も悪い子も、みんな絶対にマネしちゃダメだよ!!


ポニー部長とそんな話をしていたら、社長から「そろそろ撮影が始めようか」という声がかかったので、私は取材のためにバーカウンターのセットへと向かいました。

社「え〜と、すあま君は、そこの椅子に座っていて。あと、このグラスを持っていてくれるかな」

す「は、はぁ……」

社「それじゃ、始めようか」

ポ「みんな! 今から、すあまタソの小芝居が始まるぉ! みんな、見にくるんだぉ!! また細かい演技をして、社長に『お前の芝居は小芝居なんだよ!』って怒られるんだぉ!!」

す「ちょ、ちょっと待った!! 私、出演するだなんて話、聞いてないんですけど……」

社「そりゃ、なにも言ってないから当然だよ。すあま君の役は、鈴木(仮名)だから」

す「ちょ、ちょっと! なんで、私の役名だけ本名なんですか!? 今まで、私のこと本名で呼んだことなんてないのに!!」

まぁ、そんな訳で、なぜだか私は酔客(鈴木)役で出演しています。しかも、初めて社長から褒められる演技ができました。いつもなら、撮影から1カ月後の打ち上げの席で、「あの細かい芝居はいらねぇんだよな……」ってダメ出しされるのに。

でも、社長は私のことを褒めた後、「すあま君の演技もよかったけど、さらによかったのは、あのシーンに使われている音楽だけどな。なにせ、オレが選曲したからな! かっかっかっ!!」と笑ってました。なんじゃそりゃ……。

次回は、いよいよチンコにバラの花が挿入されます。さらに、あんなモノやこんなモノまで! 次回のすあクラをお楽しみに!!
(続く)


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