文=抱枕すあま
(※この記事は2008年にWEBスナイパーで掲載されたものを再録したものです)
私はSLが大好きである。いわゆる蒸気機関車のSLである。私が子供の頃、すでにSLは走っていなかったが、テレビや図鑑などで黒煙をモウモウと噴き上げながら力強く走るその雄姿は、少年だった私の心を魅了し続けた。その後、私の興味はSLからSMへと移り変わってしまったが、今でも心の何処かにSLへの熱い想いが存在しているのである。
その私の熱い想いを込めた『SLスナイパー』の企画が、『WEBスナイパー』編集部の全面協力の下、ついに今回のコラムで実現することとなった。このコラムは、私と編集部のI氏がSLを追い求めて奔走した、夏のある日の記録である。
お盆を過ぎた夏のとある日のこと。私は、『WEBスナイパー』編集部のI氏を訪ねるため、大洋図書の本社ビルへと向かった。
す「ずるい! ずるい!! 私も、辛いものを食べて、『ヒーヒー』って言いたい!!」
I「まだ、夏休み特別企画(強制激辛グルメツアー『TOKYO HOT!』)のことで怒っているんですか?」
す「だって、私が出した企画は、いまだに何も実現できていないんですもん! ぷんすかぷんっ!!」
I「だってアレでしょ? その企画って、『SLスナイパー』ってヤツでしょ? だって、オチがタイトルじゃあねぇ……。それに、SLにはエロがないじゃないですか」
す「それなら、山口県へ行きましょうよ! SL『やまぐち号』は、別名『貴婦人』って呼ばれているんですよ!! 貴婦人の身体に火を付けて、乗り回してやりましょうよ! 牝犬になるように、決められたレールの上を走らせてやりましょうよ!! それに、あの女なら、きっと『ヒーヒー』って絶叫しますよ」
I「たぶん、貴婦人は『ヒーヒー』じゃなくて、『ポッポー』と絶叫するんじゃないかな?」
す「とにかく、SLなのっ!! それがダメなら、『C1(クンニ1)グランプリ』でもいいけど」
I「はいはい、分かりましたよ。それじゃ、行きますか」
す「えっ、今からですか?」
I「そうですよ。さぁ、行きますよ!!」
す「さてと、どこまで行くんですか? 関東近辺だと、静岡県の大井川鐵道とか、栃木県の真岡鐵道とか、埼玉県の秩父鉄道とかですよね? わくわく」
I「さぁ、目的地に着きましたよ!!」
す「えっ、もう着いたんですか? やけに早いですね」
す「おお! 本物のSLだ!!」
I「どうです?」
す「C1292ということは、1934年に日立製作所で造られたSLですね。大きくて、かっこいいなぁ」
I「やっぱり、本物は違うでしょう」
す「いいですねぇ……。そういえば、C12といえば、静岡県の大井川鉄道で使用されているSLと同じじゃないですか!! ひょっとして、ここは……」
(続く)
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