絵と文=大園喜八郎

秘密教団｢赤満講｣が､生け贄となった哀れな少女たちを使って荒ぶる神々を鎮める背徳と暴虐の歳時記｡
ｼﾞｬﾊﾟﾆｰｽﾞ･ｶﾙﾄの新境地!

【五清の涙】

梅雨空に 悲鳴を残す 水車

六月十七日の黄肛災は田植えの儀式から始まります。朝からの梅雨空の中、しとしと雨が降り続いております。ご覧下さい、四足す九、計十三人の少女が泥田の端に整列させられております。皆様は傘をさしていますが、娘たちは素っ裸で太腿の辺りまで泥に浸かっています。笛の合図と共に、籠の中の苗を定められた印の所に植えていかなければなりません

みんな上流家庭のお嬢さんとして大切に育てられた都会の子ですから、泥田に追い込まれるだけで半泣きになっています。しかし、四十九分間に何本の苗が植えられるかを競い、負けた娘には残酷な体罰が用意されていることを、あらかじめ知らされていますから、必死になって田植えを続けなければなりません。真後ろから陰部を覗かれる恥ずかしさ、前倒しの姿勢の苦しさ、泥田の中に放たれた無数の蛭に血を吸われる痛さに、ぼろぼろ涙を流しながら泥人形に変わっていく生け贄たちの哀れな姿をゆっくりとご観賞下さい。

さて、順番が決まったところで素っ裸の少女たちは、車の後ろに小手縛りの状態で繋がれ、二粁（キロメートル）離れた水車小屋まで、走る車に引っ張られながら全裸の駆けっこをさせられます。足がもつれて倒れた娘は泥まみれになって引き摺られます。皆様が車の中から裸んぼの競走を眺めているうちに水車小屋に着きました。ここで、皆様にご披露するのは「木火土金水」の五精（五つの妖精）の責めでございますが、別名「五精の涙」とも申します。

田植えの早かった三匹に責めはありませんが、素っ裸のまんま柱に後ろ手に縛られて、降りしきる雨の中でガタガタ震えながら、仲間が苦しむ姿を見学しなければなりません。四番、五番の二匹を大きな水車に縛り付けたところで、止め金を外すとゴトンゴトンと回り始めますが、一匹が水上にいる間、もう一匹は水中で苦しまなければなりません。

さて皆様には茨の鞭をお渡ししますから、水上に出ている娘の満幸を思い切りしばき上げて下さい。ギャーギャーと悲鳴を上げているうちに、少女の頭は水に浸かり始めます。これを「木精の責め」と申しますが、四回転したところで、縄を解き次の責めに移りましょう。

六、七番の二匹には「火精の責め」として水上にいる間、蝋涙を満幸や乳首に垂らしてやりましょう。生け贄は水と火の責めを九回繰り返されて泣き狂うことになります。八、九番に対する「土精の責め」は乳首や淫唇にガラスの破片や煉瓦をぶら下げ、十三回転する方法です。淫部はガラスの破片に刻まれて血まみれになりますが、ご遠慮なく責めを続けて下さい。「金精の責め」は十番と十一番の二匹に与えられます。縄の代わりに有刺鉄線で水車に縛りつけ、その一端を電極に直結します。

少女は鉄針に刺されると共に強い電気ショックに泣かなければなりません。濡れた裸体は電撃の度に反り返って弾み、全身から血を噴き出します。これを十七回繰り返しぐったりなったところでやっと開放されるのです。

ビリの二匹には、水車に縛り付けたまんま下剤と利尿剤をたっぷり飲ました上、さらに四リットルの浣腸液を注入して頂きます。少女の下腹部は膨れ上がり、青ざめて身震いしますが、幸門や尿道孔に栓をしたまま放置しておいて下さい。その内、栓を吹き飛ばして肉門から内容物が噴き出しますから、そこで水車を動かして下さい。あらかじめ下流部を堰き止めてありますから、少女は自分が噴き出した汚物混じりの水を飲み込まなければなりません。しかも水位か上がって、規定の二十回転までには、何度か絶息すると思いますが、そのつど人工呼吸で蘇生を繰り返します。これが究極の責め「水精の責め」なのでございます。

(続く)