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▼ 赤満講猟奇譚 第28回【串刺し晒し】

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絵と文=大園喜八郎

秘密教団「赤満講」が、生け贄となった哀れな少女たちを使って荒ぶる神々を鎮める背徳と暴虐の歳時記。
ジャパニーズ・カルトの新境地!


【紫陽花の涙】

串刺しの 女の子(めのこ)を焦がす 花火星

昔、東洋や西洋の王様の最大の娯楽とは、罪人の処刑、それもうら若い少女を素っ裸に剥いた上で、最も嫌らしい方法で殺すこどったのです。可哀想な悲劇のヒロインに選ばれるのは敵国の王女や裏切り者の子女ですが、時には税金を納められない百姓や、言うことを聞かない部下の娘までもが、残虐なSMショウの餌食になったのです。

処刑の一つに串刺し晒しがあります。これは素っ裸の乙女の股を広げて、可愛らしい小さなワギナを、地上に突き立てた串に突き刺して放置するものです。

「お願いです。着物を着けさして下さい」

少女は泣いて頼みますが、折角のショウをつまらなくする執行吏はおりません。串の先端は丸くなっているため、すぐには突き刺さりませんが、時間が経つにつれて徐々に少女の膣に潜り込んでいきます。

「あぁー、許して許してー」

少女は浅ましい姿を観衆の前に晒け出しながら号泣します。しかし、その姿を楽しんでいる男たちには、心地よい歌声でしかありません。やがて非情の串は子宮や腹膜を突き破り小腸に達します。少女の満幸からはおびただしい血が噴き出し、真っ白な太腿を真っ赤に染めながら流れ落ちていきます。

そのうち、串の先端は少女の裸体を突き破って咽喉から外へ飛び出します。それでも、少女は死ぬことが出来ず、かすかに五体を痙攣させているのも哀れな姿です。

八月九日、青尿鬼の厄日で、「串刺し晒し」の生け贄になったのは、十八歳の少女四匹です。広場の中央に東西南北四基の処刑台が築かれて、四匹の全裸小娘が吊り下げられました。少女たちの細い足首に巻き付けられた荒縄により両股を引き裂かれ、その中央の満幸には太い串が突き刺されます。信者の皆様は処刑台を取り巻いて設けられた宴席で、生ビールを傾けながら、これから始まるSMショーを満喫すればよいのです。

生け贄たちは、両腕を曲げてしばらくは全身の重みを支えているのですが、すぐに力尽きて、全体重を膣に潜り込んだ串の先端で受け止める結果になってしまいました。

「アァー、助けてー」

少女は悶え苦しみ、乳房や陰毛を震わして泣きますが、観客は楽しげに見上げるだけです。そして極めつけは花火責めです。導火線は少女の裸身をぐるぐる巻きにした挙句、満幸と乳房のすぐ下に並べられた噴射花火に繋げられます。

宴たけなわなときに、導火線に火が灯されますと、シュルシュルシュルと導火線を伝って煙火が走り、噴射花火は赤、青、黄、緑と色とりどりの花火星を噴き上げます。このとき、熱さにたまりかねて洩らした尿は生け贄の腿を伝って流れ落ちるのです。

夜空に浮かんだ無垢の裸身は、この上もなく美しいものですが、生け贄にとっては、満幸と乳房という、乙女にとって最も恥ずかしい部分を観衆の前面に晒された上に、導火線と花火星で焼かれるのですから、炎熱地獄以外、何物でもありません。

しかも、花火が消えた後、さらに新しい導火線が少女の裸身に巻き付けられ、太い花火筒が立てられて、残酷SMショーはまだまだ続けられるのです。

(続く)


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