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▼ 赤満講猟奇譚 第44回【氷柱貫き】

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絵と文=大園喜八郎

秘密教団「赤満講」が、生け贄となった哀れな少女たちを使って荒ぶる神々を鎮める背徳と暴虐の歳時記。
ジャパニーズ・カルトの新境地!


【氷柱貫き】

引き裂いて ぐさりと 女子(めこ)を 氷柱貫き

絵画や彫刻のモデルとして、裸の少女が選ばれることは皆さんご存知の通りです。また、キリスト教会に聖画が納められ、神社に縁起絵巻が祀られるように、裏神道においても、絵画が納められます。ただし、全て若い娘の拷問や処刑を描いた責め絵であることが、他の宗教と異なるところです。

一つは赤満鬼が清らかな処女の股を引き裂き、経血にまみれた子宮を掴み出して、おいしそうにしゃぶっている光景です。もう一つは青尿鬼が、娘の股を小刀で切り裂き、尿道と肛門に腕を突っ込んで血まみれの大腸を掴み出しますから、生け贄の少女たちはのたうち回り、泣き叫んで転がっています。どれも、まともに見ることが出来ない残酷な描写ですが、モデルを使って描いたものに間違いありません。

まず私たちはサラ金業者より危ない会社の情報を仕入れ、社長の住所と家族構成を調べます。もし、中高生の娘がおれば、これを標的に致します。次に「倒産屋」に扮した組織の人間が社長に接触して、借金からうまく逃れる方法があることを伝えます。

社長がこの話に乗ってくれればしめたもので、ある夜、誰も知らぬ内に家財道具と子供たちを運び出す計画を立てます。その間、社長はホテルに身を隠すことになっていますが、翌朝になってみると、倒産屋は消えてしまい、家財道具と娘の行き先はまったく判らないという寸法です。しかも「騙されました」と警察に通報することもできないようになっているのです。

一人娘「有紀チャン」は、お父さんとホテルで会うと聞かされていましたが、タクシーの行き先はまるっきり違った方向でした。おかしいと気付いて騒ぎだした少女は、たちまち同乗者によって縛られ袋に詰められてトランクに放り込まれました。裏紙道の神邪(神社のことです)に到着した後、袋詰めの有紀チャンは黄肛災の日まで倉庫に閉じ込められたのです。

黄肛災の日には、十数人の信者たちの目の前に袋が持ち出され、口が開かれますと小水に濡れたセーラー服を身につけた有紀チャンが転がり出ました。二日余り食事を摂っていませんからぐったりしていましたが、男たちがセーラー服を脱がしに掛かりますと、「ヤメテー、ヤメテー」と必死になって抵抗します。しかし、それもほんの束の間、素っ裸に剥かれて、あまりの恥ずかしさにうずくまってしまいました。無理もありません。社長令嬢として、大切に育てられ、親にさえ裸を見せたことがないのですから。

さて、恐ろしい責め具は「大股開き滑車」です。氷柱がたくさん下がっている軒下に滑車が固定され、有紀チャンの両足首を縛って一方のロープに結び付け、生け贄の体重にほぼ等しい丸太を反対側に吊るすと、有紀チャンの大股は120度くらいに開き、幼い満幸もぱっくりと口を開けます。まず、神主たちは処女かどうか彼女のヒーメンを調べ、もし処女ならば新年の貢物として鬼神に捧げられることになっています。

続いて、一番長い氷柱の先が満幸に食い込むように、滑車を調節します。重さが足りない時は、小水に濡れたセーラー服が丸太に欠けられ、激しい冷たさと恥ずかしい痛さに、一段と有紀チャンの鳴き声は高くなるのでした。


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