私の嗜肛錯誤の日々【7】
「深雪、男には変な願望があってね、女の全てを自分のものにしたいんだよ。でも、心の中ってのは見えないからね。心の中を知るに、女がいちばんイヤだと思うことを男がやったとしても、女が耐えたとき、男は、ああ、この女、ほんとうに自分が好きなんだな、って確かめることができるんだよ」
深雪は黙って私の言うことに耳を傾けていた。私がそんなことをわざわざ説くまでもなく、深雪はすでに被虐の快感に酔い始めていたのだ。
こうなれば深雪は私にとって肉の玩具である。少年時代から猟色に手を染めてきた私だったが、心の中には幼児性が頑と根を張っていることに私はそのとき気がついたのだった。 女を玩具として弄ぶという思いつきは、私をたいへん興奮させた。
私は深雪を大きな柱時計のある居間に引き立て、膝立ちで俯せにするとアヌスを嬲った。
「ああ 恥ずかしい。でも、謙吉さんが望むのなら……耐えます……」
深雪は羞恥とともにあきらかに被虐の快感を味わっていた。深雪のつつましいアヌスを指で嬲っていた私はふとイタズラを思いついた。
私はブドウ酒瓶のコルク栓に絹糸を巻きつけ、長く延ばした糸の端を柱時計の振子に結びつけると、コルク栓にサラダ油をタップリと塗りつけ、深雪のアヌスに埋め込んだのである。
こうして深雪と柱時計の隔を適当に調節すると、振子の指幅につれてアヌスに埋め込まれたコルク栓が引っぱられることになる。
何とも珍妙な光景だった。
私は興奮というよりも、幼児がたわいもない玩具に夢中になるようなおかしみと愉しさで、没我の境地にあった。
「深雪、どうだい? これがおとなのお遊びってもんだ。感じるだろう?」
「ああ、とてもヘンな気持ち。恥ずかしいような、感じるような……」
深雪は別荘滞在の二週間で私の性技の薫陶を受け、女の歓びも知るようになっていた。その上、アヌスを徐々に馴致され、深雪は今まで隠されていたマゾ性をすっかり曝け出していた。
柱時計が時を刻むたびに深雪のアヌスに埋めこまれているコルク栓が引っぱられ、深雪は総身を震わせて羞恥に富んだ快感を表わした。
私は飽きることもなく、この珍妙な光景を見続けていたものだった。
(つづく)
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