花嫁奴隷〜渚〜【26】
天井近くに設置されたカメラが二人の姿を見下ろしていた。
二人とは言うまでもなく、地下牢の中にいる竜二と渚である。
全裸になった渚が、秘唇と胸を手で押さえ、壁に背中を貼り付けて立っている。
その前で竜二は、右手にスタンガンを構え、舐めるような視線を柔肌に向けて目を細めているのだった。
「やっぱり、綺麗な身体をしているなぁ」
そう言って一歩踏み出し、片手を乳房に伸ばそうとする。
渚が反射的に身をよじり、背中を向けようとした。
その瞬間、竜二は無言のまま、無造作に右腕を突き出して渚の肩にスタンガンを押しつけた。
もちろん、電源は入っている。
意識を失ったり動けなくなるほどの電圧ではないが、精神的なショックは大きい。
渚が「グッ」という低い声を洩らし、唇を震わせて床にくず折れた。
「あのねぇ渚ちゃん、さっき殴られた時に、私の性格は分かったでしょうに」
言いながら渚の前にしゃがみ込み、乳房をこねくりまわした。
「いいかい渚ちゃん、私のしようとすることを邪魔したり、抵抗したりしたら、予告なく暴力を振るいます。それが嫌なら従って下さい。簡単なルールでしょう。結婚するならこういう男だと、思いませんか?」
図々しくそう付け加え、渚の目を覗き込みながら、試すように秘唇へ手を伸ばしていく。
(つづく)
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