花嫁奴隷〜渚〜【27】
竜二の太い指が、淡い茂みを掻き分け、ぎこちなく割れ目をなぞり上げた。
二度、三度と往復し、膣口に指を突き立てようとしては、諦めたようにまたなぞる。
「濡れていませんねぇ。そうするとやっぱり、あれが必要かなぁ」
竜二の言葉に渚がビクリと反応する。
「な……何をするつもり……なの?」
抵抗すれば暴力を振るわれるということが単なる脅しではないことを知っている以上、うかつな行動はできない。
だから逃げだす機会が来るまでは耐え続けようと決心しかけていたのだが、聞かずにはいられなかった。
「えっとねぇ、肥後ずいき。渚ちゃんは知らないかも知れないけど、私の開発した特製の液体があってね、その液にひたしたずいきをアソコに入れると、渚ちゃんが大人の女になるんだよ。つまり、男が欲しくて欲しくてたまらなくなる。そうすれば自動的にたくさん濡れてくるわけだし、私は嬉しいわけだから」
渚が瞳を泳がせた。
熊本の土産物として知られる肥後ずいきは、ハスイモに含まれる成分サポニンの効果で女性の膣に性的刺激をもたらす張り形である。
竜二が言っているのは、それを何らかの薬物によってさらに強力にしたものであるらしい。
渚は肥後ずいきそのものを知らなかったが、竜二の説明からおぞましさを直感し、壁の棚の中からそれらしきものを探しだそうとした。
しかし無数に置かれた器具の一つ一つに、新たなおぞ気を走らせる結果にしかならなかった。
(つづく)
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