魂の暗部を狙撃するSM情報ポータル SMスナイパー
▼ 花嫁奴隷〜渚〜【33】

花嫁奴隷〜渚〜【33】


nagisa-novel Bph-0046.gif
「生贄おさな妻〜収集家の奴隷〜」(大洋図書)より
脚本=雪村春童
著者=芽撫純一郎

花嫁奴隷〜渚〜【33】

ギチ……ギチ……

手首が頭上に引き上げられ、少しずつ身体が浮き上がっていく。
滑車の縄尻を持っているのは竜二だった。
満面の笑みを浮かべて滑車の駆動部分を見上げている。

竜也が牢を出て行った後、渚はわずかに残った笑気ガスの作用と緊張の連続から来る疲れで、しばらくの間眠っていたようだ。

まだ脳に霞がかかったような、ぼんやりとした意識状態であった。
気力が尽きたと言ったほうがいいのかも知れない。
目覚めた後、やがてバケツを持った竜二が牢に現われ、手足の縄を解かれても、抵抗したり、逃げ出したりしようとする気が湧いてこなかった。
ただ、自分はこれからどうなるのだろうと、まるで他人事のように考えていた。

「ずいぶん眠ったね、渚ちゃん。特製ずいきの準備はすっかりできたよ。ほら、たっぷり汁を吸って、こんなにブクブクに膨れ上がってる」

竜二がそう言って、バケツの中から茶色い粘液にまみれた張り形を取り出して見せた。
それは、あまりにも太く、淫具としての現実感を渚に抱かせるものではなかった。
すべてが悪い冗談のように思えた。

渚が黙っていると、竜二が「怒っているのかい?」と言って渚の下腹部に手を伸ばしてきた。
さすがに腰を引いて手を払いのけようとしたが、スタンガンの威力を思い出すと、反射的に身体が縮こまって行動に移すことができなかった。

「ふふふ、よく分かってきたようだね」

竜二が割れ目に指を埋めながら嬉しそうに言い、「でも、まだ濡れてないようだから、念のために手首を縛って、じっくり花嫁修業してもらおうかな」と小鼻を膨らませる。

(つづく)


《次へ 一覧 前へ》
上へue.gif


yoko.gifカテゴリ一覧へ
yoko.gifTOPへ
広告出稿お問い合わせ
広告に関するお問合せ
ご意見・ご要望
プライバシーポリシー
大洋グループ公式携帯サイト
COPYRIGHT(C)2008
WaileaPublishing