花嫁奴隷〜渚〜【44】
「あなた、私としたいんでしょ? ねえ……」
渚がそう言いながら腰を浮かせ、トロトロと垂れ落ちるおびただしい愛液を誇示した。
唇の端が引きつっていて、ゆるんだ笑顔を思わせる。
「あ……あ……」
立ちすくんだままの竜也がかろうじて答えた。
本当に狂ってしまったのかも知れない――そう思うと悲しみに似た感情が染みのように胸に浮かんだ。
それでも尚、竜也のペニスは萎えるどころかますます猛って脈動するのだった。
お……落ち着いて……と、眩暈をこらえ、足を踏み出す。
たちまち、粘着質な空気が全身にまとわりつき、渚の濡れた唇が、汗ばんだ乳房が、ずいきの埋め込まれた秘唇が、ドロドロに溶けた映像となって竜也の脳を侵した。
全身が熱かった。
気が付くと脚がベッドの縁にぶつかっていた。
そして次の瞬間には、竜也は渚の唇に自分の唇を押しつけていたのである。
渚の首を抱え込み、口に舌をこじ入れながら、片手で渚の下腹部の縄を解いていく。
ずいきがドロリとベッドに落ちた。
竜二が渚の秘唇に指を添えた。
信じられないほどに熱く火照り、脈打つように愛液を溢れださせている。
「ふぅあぁぁぁっ」
渚がのけ反り、ベッドの枠に繋がれたままの手錠がガチャガチャとやかましい音を立てた。
「して! もう入れて! 早くぶち込んでよぉっ!」
獣のような、ムンッとするメス臭が渚の全身から立ち上り、わずかに残った竜也の理性を激しく揺さぶる。
(つづく)
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