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▼ 体験 台風と赤いハイヒール【12】

体験 台風と赤いハイヒール【12】


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「S&Mスナイパー」1981年7月号より
投稿者=逸木登志夫(仮名)

体験 台風と赤いハイヒール【12】


愛の誓い 5

現在は水洗式でないほうが不思議なくらいだが、その当時は汲み取り式のトイレがほとんどで、寮の建物でも水洗トイレになっているのは舎監室のものだけであった

しかも、それは今のものと比べると旧式で、木製の水漕が高い所にあるものだ。そこから水道管が真っ直ぐ下りてきて、便器の前に達しているのである。

私は多美子をトイレに導くと、便器を跨がらせてから体を斜めにさせた。また足を浮かせて膝の下をくぐらせた右手を伸ばし、木管を左右から両手で挾ませて手首を縛ったのである。

私は彼女の背後に廻ってしゃがみ、顔をこちらに向かせると、すばやく準備を整えた。

異様な受浣姿勢をとらされて、彼女は再び不安の表情を浮かべ、「さっきみたいな熱いのは、いやえ」とすがる様な目で私をみつめた。

私はゆっくりと薬液を注入する。

注入時の悪感に「あーっ!」と声をあげて身をふるわせる彼女。

私がしばらくタイムを置いてもう300cc注入しようとすると、「う……うーん」と強いうめき声を出してお尻をくねらせて、多美子はあえぎ始めた。

手早くピストンを押し、嘴管を抜き取る。アナルはぴくぴくと可憐な痙攣を繰り返していた。そこをちり紙でしっかり押さえていると、

「もうあかんわ。洩らしそうや、五分と耐えきれへん……」

多美子が泣き声になった。

規定の五分ぎりぎりの頃になると、うめき声が一層強まった。脂汗を浮かべ、小きざみに体をふるわせるたびに赤いハイヒールがゆれていた。

(続く)


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