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▼ 1980年8月号 「穿たれたアヌス」【8】

1980年8月号 「穿たれたアヌス」【8】


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投稿=宇田島博子(20歳)
絵=石神よしはる

1980年8月号 「穿たれたアヌス」【8】

お姉さまは、私のアヌスをじっと見つめ、コネコネといじくるのです!

●甘美な余韻

私はあられもなく両肢をひろげ、怨みがましくお姉さまの目を見つめながら、次第に意識を失っていくのです。

ときにお姉さまはそのへんてこな電動こけしを、バンドにつけて私を責め抜くことがありました。

「あっ……」

私はお姉さまの、下腹部を見てうろたえます。黒ぐろとグロテスクな隆起……それはまさしく"男性"じゃありませんか。

「博子! お股をあけるの!」

私は目をつむり、いつしか開いています。

そんなときのお姉さまは、ほんとの"男性"のように荒あらしく、はげしいのです。私は押しひしがれ、息を荒げ、力いっぱいお姉さまの腰に手をまわしているのです。

「お姉さま……」
「もうはなさない……博子……」

はげしいあえぎはそれから、体がふらふらになるまでつづきます。私は男性との性体験かありませんから、よくわかりませんが、それは男性が果てると同時に終了するものと思います。

しかし私たちの愛技はエンドレスといっていいのです。お姉さまのバンドにつけた電動こけしは、電池が切れるまでうごきつづけます。

さいご私はもう、体じゅうの体液が一滴もなくなるまで体をうごかし、そしてどおっと崩れるように倒れてしまいます。

私もお姉さまもそのあと、死んだようにうごきません。ぴったりと唇を合わし、舌を絡ませ、体を密着させたまま静止してしまうのです。いつかあまり二人がうごかないでいるので"心中"したのではないかと、ホテルの人が見にきたこともありました。

女同志の柔らかい肌の密着……すべすべとしたその肌は、かさねているだけで互いの細胞が同化し、血が交流していく感じです。オルガスムス……というのが、こんなにすばらしいなどと私はいままで、ツユ知りませんでした。甘美な余韻となって、それは私の体を蕩けさせていくのでした。

私はいよいよ、異常なプレイに触れないといけなくなりました。できたらこの告白はここまでにしたいのです。ここまでの行為でしたら、おそらくそう異常といえないと思います。


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