1980年8月号 「穿たれたアヌス」【9】
1980年8月号 「穿たれたアヌス」【9】
お姉さまは、私のアヌスをじっと見つめ、コネコネといじくるのです!
●悪魔の光景
たとえばこの手記をかいている机のそばの女性週刊誌には、佐良直美とキャッシーのレズのことがかかれています。擬似ペニスを使っての、女同志のセックス……そんなペアは芸能界に限らず他の世界にもあるように思います。
でも、私たちは違うのです。私たちのあいだは、もはやレズといえなくなりました。それはもう、レズを超越したアブプレイだと思います。とても恥ずかしくて困るのですが、正直にありのままをかきます。
じつはこの春、新入館生が私たちのMハイツにはいってきたあとでした。二年生の私もやっと先輩になり、お姉さまは卒業まであと一年という、四年生となりました。卒業するとお姉さまは外国に本社のある大手商社に就職します。お姉さまの親戚の人がその会社の重役をしていて、そのコネで就職が内定していました。
「博子、もう一年ね、私たちも。だからこの一年はうんとハッスルしようよ」
お姉さまは男のような口調でいい、
「そんな哀しいこといわないで……別れるなんて、博子、イヤです……」
私は涙ぐんで訴えました。
「そのためにこの一年はもっともっと刺激のあるプレイをしようよ……」
お姉さまはそういって、あの電動こけしを私の恥ずかしい部分に当てたのでした。
「あっ……」
ヌメヌメした先端が触れてきた瞬間、私はまっ赤になりました。いつもと位置が違うのでした。いつもとは五センチほど後方なのです。
「どうしたの、博子……」
「お姉さま、位置が……」
私はお尻を電動こけしから引っこめるようにし、あえぎながらいいました。
「博子……愛してるのよ……」
青く蛇みたいに濡れたお姉さまの双眸が、じっと私を見つめました。ほとんど芯のうごかぬその眸のひかりを見て、私はある予感にぞっと身震いしました。
「お姉さま……」
「博子……」
お姉さまは決して、間違ったのでありません。それは意識的なものだったのです。
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