1983年4月号 「女子大生は蝋燭がお好き」【2】
1983年4月号 「女子大生は蝋燭がお好き」【2】
私は、自分で手足を縛ってローソク責めを試みたのです……。
●ローソクプレイ
「当然、そうなっちゃうよね?」
「それはまあ……ね」
「でもそうなると、ローソクプレイだけじゃすまないんじゃないの?」
「すまないって?」
「自分で慰めたくなるとか?」
「やだァ」
それがクセなのか、そういいながらもいやがっているようすはない。会話はこういう話もできる調子ですすんでいたのだ。せっかくのプレイ志願者の心証を害するようなら、私だって、こんなことまではいわない。つまり、彼女のほうも話すのをいやがっているようすはなかったのだ。それに電話だから話せることだってある。彼女がいやがればべつだが、そうでないかぎり彼女を知るためにもできるだけ話を聞いておこうと私はおもったのだ。
「たとえばバイブレーターを使うとか?」
「だって、もってないもん」
「じゃあどうするの?」
「ふつうに……」
「指で?」
「そう」
「ほかに自分でやってみたことは?」
「べつに……」
「じゃあ明日のプレイはローソク責め中心にやろう、いいね?」
「ええ……。でも、あまり熱くしないで」
「大丈夫。ウチの編集部はボクを含め全員フェミニストだから安心していい」
最後に私は彼女の名前を訊き、明日は待ってるから必ず来てくれるよう念を押して電話を切った。そのとき彼女は「ミツコ」と名乗ったのだった。
上へ |
カテゴリ一覧へ TOPへ |
■広告出稿お問い合わせ ■広告に関するお問合せ ■ご意見・ご要望 ■プライバシーポリシー ■大洋グループ公式携帯サイト |