1983年4月号 「女子大生は蝋燭がお好き」【3】
1983年4月号 「女子大生は蝋燭がお好き」【3】
私は、自分で手足を縛ってローソク責めを試みたのです……。
●待ち合わせ
翌日の午後1時、私と編集部のSは渋谷道玄坂にある喫茶店Rで、呼び出しを待ちながら、しきりにレジのほうを気にしていた。
ミツコとの約束の時間は午後1時。彼女のほうが私を呼び出すことになっていたのだ。
それより15分程前から待っていた我々は勿論、そのときから店内の客にも注意していた。
1人の女性客は2人いた。1人は一見して水商売風、もう1人はもしやとおもったのだが、20歳の女子大生にしては可愛らしすぎ、もっと若い感じ。
ただ、気になるのは、彼女も店内の客を見回していることだ。
視線が合ったりすると、
「そうかもよ」
「まさか」
「そうだな、はたちっていうより18って感じだもんな」
私とSはそんな会話を交わしたりしていた。
ところがどうだ、1時きっかりにその彼女が席を立ち、レジに向かうではないか!
まさかとおもっていた彼女がミツコだったのだ。
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