満月の夜の吊り責め【1】
前編 贅沢な思い
山に入って歩きはじめますと、急に冷気を感じるようでした。下着はもちろん、その上からウインドパーカーなども着込んでいても、かなりひえびえとしてきます。
全裸の後手縛り姿、そしてゴム引き布で作られたマントを一枚羽織っただけの姿の玲子は、ずいぶんと身にしみる寒さでしょう。今夜は、この野外での責めを決行することにしたのです。
私が勝手に拷問室と名付けている半地下式の物置きで準備をし、その部屋を出るときから何もかもすべてを脱がせたのです。黒い色の綿ロープを厳重にかけて締め上げ、また手首と二の腕には皮製の拘束用具をつけて締め上げてあります。さらには両方の足首にも皮製の足伽をつけさせて、この山の中に出かけてきたのです。
車の中では後手錠のうえ、鎖をかけてあり、細い両方の足首にも厳重すぎるほどの鎖付き拘束環をつないであります。
山径を歩かせるために足首の鎖だけは外してやりましたが、一応万一人に出会った場合のことを考えて、目立つことのないように黒っぽい色の防水マントを羽織らせてはいました。頭からは、すっぽりとフードを被らせてやりまして、足首の皮枷をひっかけないように注意を与え、足元を懐中電灯の光に照らしてやりながらゆっくりと歩かせてゆきます。
(続く)
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