告白=栗栖宏二仮名)
母の秘肉
「これからだぜ、お前が息子の前で、うんと恥ずかしい思いをするのは」
男はぼくのほうを振り返って、血走った眼に薄ら笑いを浮べた。それまで、固唾を飲んで見守っていたぼくは、不意を突かれて思わず眼をそらせた。その時母が、激しい呻きとともに全身を激しく揺さぶり、自分の裸身に喰い込むロープを振りほどこうと最後のもがきを見せた。
男は形相を変え、母の蒼白の頬に平手打ちをくらわせた。顔をのけぞらせ、か細い悲鳴をあげる喉元に男の顔がすり寄り、赤く痣になるまで、その唇で吸いあげた。男の口吻は母の裸身をつたい、胸元から脇腹、下腹へと次第に下がっていった。
男の舌先が、ついに母の秘毛のただ中をまさぐりだした時、あきらめたようにぐったりとしていた母の全身が、一瞬激しくうち震えた。
熱い唾液と粘る舌先が、必死になって閉じあわす両股にたくみに入り込んでいった。
むっちりとした両股の付け根をくすぐり、秘毛を濡らし、ぐいと差し出す舌先が最も敏感な小さなしこりに触れるたびに、ぴくりと軽い痙撃めいたものが母の全身を走る。男は図にのって、ますますその箇所を責めたてた。
閉じた母の眼から涙がにじみ出ていた。股間を責める舌を指にかえ、唇はそのまま乳房を吸い、男の凌辱は執拗に続いた。
男の手練は絶妙を極めた。どちらかといえば気丈な母が、次第に最初見せたほどの激しい抵抗を見せなくなり、どうかすると、あきらめにも似た表情の中に、ふと、喜悦の感情が混じりさえした。
自分の息子の前で、見ず知らずの男に身を辱められることに、尋常な神経でいられるはずもなかった。しかし、今の母に何ができるだろう。縛りあげられ、抵抗することも助けを求めることもできないのだ。
(続く)
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