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▼ 体験 台風と赤いハイヒール【3】

体験 台風と赤いハイヒール【3】


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「S&Mスナイパー」1981年7月号より
投稿者=逸木登志夫(仮名)

体験 台風と赤いハイヒール【3】

チャンスを待つ日々 1

彼女に浣腸洗礼を行なうのは寮生がいなくなる夏季休暇に入ってからと定めた私は、梅雨の頃から計画を練り始めた。もちろんそれまでにはSM誌などを見せて彼女を啓蒙しておかなければならない。私は寮生達が学校に出かけたあと、努めて彼女に仕事を手伝わせるようにし、話し込む機会を作っていった。

そして或る日、世間話のついでに「面白い本見せようか」と、SM誌の口絵として掲載された緊縛画を見せてみたのである。すると多美子は、

「わあ! 嫌らしい。あんた、こんな本読んでるの!」

などと声を立てて笑った。

SEXなど下の話題の際、大袈裟な反応を見せる女性は大抵、心中大いに興味を持っているのが常である。事実、私が内心でほくそ笑みながら「持っていって自分の部屋で読めば。竹本君には見せるなよ」と背中を押してやると、多美子は含み笑いを浮かべて「明日まで貸して……」と雑誌を丸めて小脇に挟んだのであった。

次の日の午後、多美子が雑誌を返しに私の部屋へやってきた。

「この頃こんな本、流行ってるんやてね。あんた毎月買うて読んでるんやろ」
「ああそうや。面白かったやろ。竹本君にも、見せたんか?」
「竹本は本なんかあんまり読まへんし、毎晩パチンコや飲んできたりで、すぐ寝てしまう」

はっきりとは言わないが、そう話す多美子の表情に拒否感はない。それどころか、さりげなく彼女に浣腸や便秘などについて話題を向けてみると、女は便秘がちになるからイチジク浣腸とか下剤はどうしても必要だ、などという口ぶりなのである。

(続く)


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