告白=小泉博敏(仮名)
【3】淫靡な緊縛
恐らく彼女は初めての経験であろう。驚き、彼女の感情も、体の動きも、すべてが固くなり、顔面も蒼白である。
やがて、メンソレータムのじんわりと滲み込んでくる熱い刺激が、彼女の心と体を柔らかく揉みほぐしたようである。顔に赤味が戻り、尻のうねりも微妙になってきた。
アヌスバンドをしっかりと締めつけて、次はヴァギナへ電動こけしを押し込んだ。ここは、メンソレータムをつける必要も、揉みほぐす必要もなかった。アヌスバンドを片寄せて、肉襞を左右に分け、ねじり込むだけでスムーズに挿入できた。そこは既に、口を弛めて、ねっとりとぬめっていたからである。
性毛がないというのは便利なものである。毛を掻き分けたり、一緒に入り込むのを防ぐことも要らないのだ。こけしを挿入した後、念の為に、スベスベツルツルにもメンソレータムをたっぷりと擦り込んだ。スベスベツルツルがなおさら滑らかになり、艶を増した。
アヌスバンドの陰部の箇所は、ちょうど膣口に当たる辺から四本の紐に分かれ、割れ目を拡げる役目と陰核を挟みつける役目もしているのだが、ボクは、この皮紐をうまく使って電動こけしの押さえにした。
こうして恭子は、前後の穴に性具を嵌め込まれ、バンドで押さえられてしまったのである。ボクは、パンストでない普通のストッキングを恭子に穿かせた。彼女は自分で穿こうとするのだが、腰を折っても前後の穴が刺激されるし、かと言って足を曲げても刺激されるし、大分、手こずっているようである。
ボクは、それを見てほくそ笑んだ。
――うん。この調子だと、うまく行くぞ。
次は、乳房の緊縛である。ロープを“綾"にかけて引き絞ると、形のいい乳房が固くしこって、きゅんと上を向いて、ぶるるん、と躍った。その突き出た乳房の先端を捉えようとしたが、ここはまだ隆起していない。揉んだり弾いたり擦ったりして、ようやく乳頭を大きくし、その乳首を、きゅっ、と水糸で括った。
水糸の両端は、乳房の上部を締めつけているロープとアヌスバンドに結えつけた。水糸はぴーんと張っているので、体を動かす度に乳首が引っ張られる訳である。
さあ、これですべて完了。
レインコートを恭子の肩にかけて、一カ所だけボタンを止める。
極端に踵の高いハイヒールを履かせると、ボクは恭子に言った。
「さあ、新宿へ食事に行こう」
(続く)
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