告白 私はオシッコ娘【4】
誘惑の香り その4
オシッコはまだ幾らか温もりが残っていました。その独特の臭いがわたしの鼻をくすぐりました。その臭いは足もとに沈殿しつつも、次第にトイレに充満していくようでした。そして個室全体に拡がった頃になって、悪臭どころかわたしを甘く誘惑する香りにさえ感じられてきたのです。その香りは、まるで小悪魔の持つ香水にも似ていました。
「ああ、何て素敵な香りなのかしら……」
しかし、甘美な香りは、いつまでもわたしを楽しませてはくれませんでした。気がついた時には香りの精たちは逃げてしまったのかわたしの鼻は何も感じなくなったのです。
我に返ったわたしは、知らぬ間にアソコに手がいっていた事に顔を紅らめながら、すっかり冷たくなった下着を脱ぎ始めました。
こうした経験がわたしの異常な性癖の始まりなのですが、今のわたしを暗示するような出来事が子供の頃にありました。
小学校へ上がってやっと学校生活にも慣れてきた頃、わたしは上級生の男子数人からオシッコを浴びせられたのでした。いったいどうしてオシッコを浴びせられる羽目になったのか、おそらく大した理由もなかったのでしょうが、今でははっきりとは憶えておりません。
ところで、たまたまその場を目撃し、わたしを救ってくれた先生からうかがった話によれば、わたしは少年たちの輪の中にうずくまり、ただ泣いていたと言います。先生は逃げて逃げられぬことはなかったとおっしゃったのですが、わたしにはこのオシッコまみれにされた少女時代の自分が、いたずらというには度を越した行為を甘んじて受けていたのではないかと思われるのです。
なにぶんにも過去の出来事ですから、今となっては想像するだけですが、現在の異常な性癖の遠い原因になっているように思われて仕方ありません。
(続く)
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