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▼ 読者投稿小説「下町銭湯で結ばれた痔持ちの愛」【4】

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投稿者=匿名希望


銭湯の番台に座っていた主(あるじ)はふと、一人の女性客が痔持ちであること気づく。自分も痔持ちであることから哀れに思って彼女を観察するようになった彼は、次第にその女性に惹かれていく。痔持ち同士が運命に導かれるように出会い、たどり着いた場所とは……。『S&Mスナイパー』1979年10月号に掲載された読者投稿小説を、再編集の上で全7回に分けてお届けしています。


【4】女性の部分から垂れ落ちた雫

湯気の中に老いさらばえた体を晒すと、すぐ目の前にある文子さんの裸体が、神々しいほど美しく見えました。しかも文子さんは、もう薬を塗ってもらう態勢を整えて、四つん這いになって私のほうへお尻を突き出していたのです。

「角田さん、そこにあるお薬を、お尻にたっぷり塗って下さいますか」

そう言って、文子さんは片手を使って自分で肉を開いてきます。

私は「あっ」と洩れそうになる声をどうにか抑えて、自分の息を整えました。文子さんのお尻は、確かに痔でした。が、その下でパックリと口を開けている女性の部分は、あからさまに濡れそぼち、ヒクヒクと物欲しげに蠢いていたのです。

「さ、角田さん、早くぅ」

私はどうしたものかと頭を悩ませながら、まずは言われたとおりに薬を指の先にとると、それを文子さんの痔の部分に優しく塗り込んでいきました。

「そこっ……あぁ……そこを拡げて、キズ口に丹念に塗りつけて下さい。ゆっくりと、穴のほうまで……」

私は無言で塗り続けました。文子さんが悩ましい声を出してもあえて聞かないふりをしました。見ると、文子さんの女性の部分から、一滴の雫が垂れて糸を引きながら濡れた床へと落ちていきました。

いけない……妙な気を起こしてはいけない……。

懸命にそう自分に言い聞かせました。しかしながら、思えば妻とはもう10年以上も交わっていません。いえ、もうそういうことが自分の人生に起きるとは思わなくなってすらいたのです。久しぶりに嗅ぐ女性の香りは、容赦なく私の理性を侵していきました。

その時、ふいに文子さんが姿勢を変えて、私のほうを振り向きました。
(続く)


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